磁器作品と作者の伊藤さん
須賀川市北山寺町ギャラリーマスガの「伊藤文夫陶展」は3日から11日まで開かれ、南蛮焼や磁器など約150点を展示し、作者が在廊を予定している。
伊藤さんは若い時代に中里隆や故青木正吉に師事し腕を磨き、40年ほど前に須賀川市勢至堂に「鉢の子窯」を開いて独自の境地を切り開いてきた。
韓国、タイ、ミャンマーなどアジアの窯を視察し創意工夫を重ね、県内をはじめ国内各地で個展を精力的に開き、同店での陶展は2年に1度企画している。
朝鮮磁器の持つ温かみのある作風に長年あこがれを持ち、磁器作陶へ準備を進めていたが、薪窯のほかに新しい窯を手に入れて意欲的に取り組み始めた。
今回出品した磁器は陶器と同じ釉薬で仕上げた「たっぷり」とした温かみのある作品やあえて薪窯で焼き上げた挑戦作「白磁茶盌」なども並ぶ。
人気の「南蛮叩大壷」や「立木花入」など大型花器や茶器、生活雑器など多彩な作品も展示する。
開場は午前10時から午後6時。定休日は6日。問い合わせは同店(℡ 0248-76-7511 )まで。