放水訓練を行う参加者たち
福島空港消火救難総合訓練は4日、空港エプロンなどで行われ、エンジントラブルで旅客機が不時着した想定で、空港関係者や県医師会、県警本部、須賀川広域消防本部、須賀川市消防団など36機関194人が参加し、乗員・乗客の救助、消火活動など迅速で適切な連携体制を確認し、万が一の備えを強化した。
空港における航空機事故等の緊急事態に対処するため、消火・救難活動にかかる迅速かつ適切な救難活動の確立・検証を目的に、初動通報、事故対策現地本部設置、消火、救難救護、搬送活動までの一連の訓練を2年に一度行っている。
訓練は航空機ボーイング737がエンジントラブルを起こし、緊急着陸した想定で、空港事務所に通報が入ったことに始まり、消防・警察等への通報と空港に参集しての情報共有、対策本部設置など行った。
消火訓練は不時着後に航空機が出火したものとして、化学消防車6台から発煙筒に向かって放水し、注水や中継などそれぞれの役割を確認した。
また機体から運び出された乗員・乗客のうち、負傷者27人を避難誘導し、重傷、中等傷など振り分けるトリアージを行い、状態に合わせて別のテントに運んだ。テント内では応急処置と搬送活動を確認した。
このほか県立医大からドクターヘリも呼び、非常事態が発生した状況での速やかな連携を確認した。