カッパ淵など巡る 天栄村 大人の歴史学び教室

天栄村

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    カッパ淵の像など見学する受講者たち

 天栄村の「大人の歴史学び教室」は3日、沖内のカッパ淵や白子の龍ケ塚古墳など巡り、村の歴史に理解を深めた。
 ふるさとの歴史を学ぶため毎年実施している講座で、約10人が受講した。
 ふるさと文化伝承館の根本容作館長が講師を務め、カッパ淵ではカッパのわび証文の言い伝えを説明した。
 わび証文は天正時代(1500年代後半)のある日、同地を治めていた馬場八郎左衛門が川を渡ろうとしたところ、連れていた馬がカッパにいたずらされた。怒った馬場氏が手打ちにしようとしたところ、カッパは許しを請い、わび証文が差し出したとされる。
 その後に赤津神社(不開神社)を建て、水難よけの神として祀った。
 カッパ淵にある解説板やカッパ像を上から覆う屋根は、平成10年の長雨で村内が大きな被害に遭った際、沖内は無事だったことから「カッパのおかげ」と地域住民らが建造した。
 受講者らはユニークな言い伝えに笑みをこぼしながら、当時の人の思いに想像を巡らせていた。
 その後、龍ケ塚古墳、ふるさと文化伝承館、涌井の清水など見学した。