ねぷたの前で踊りを披露する長沼中生たち 盛り上げた須賀川創英館高、私たちのねぶた愛好会のねぶた
須賀川市長沼地域の秋を代表する第36回長沼まつりは10日、今年は会場を長沼総合運動公園に移して盛大に開かれ、会場内外に巨大ねぶた・ねぷたを先導するハネトたちの「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声が響き渡った。
長沼まつりは同地域を盛り上げるイベントを目指し、地元若手らが中心になって企画運営し、有志や各町内が巨大ねぶた・ねぷたを手作りして参加している。
コロナ禍で2年間の順延を余儀なくされてきたが、「今年こそは」を合言葉に感染拡大対策を徹底した上で、会場を従来の金町通りから運動公園に変更して開催に踏み切った。
会場には地元長沼や須賀川からはもとより、那須や宮城など県外ナンバーの車も多数押しかけ一時、交通渋滞が発生するほどの盛況ぶりをみせた。
出陣式で戸田修一実行委員長らが会場の気勢を高め、落日から徐々に会場が秋の帳に包まれ始めるとライトアップされたねぶた・ねぷたが独特の空気感で期待を高めた。
奥州須賀川松明太鼓の勇壮な演奏に続いて、地元サークルのプアリリアがフラダンス、百花繚乱らがよさこい、花柳流華純会らが長沼音頭の踊り流しを披露した。
ねぶた・ねぷたは長沼小と長沼東小の金魚ねぶた、長沼中の巨大ねぷた、須賀川創英館高の不動明王と弁財天ねぶた、私たちのねぶた愛好会の「鹿島大明神」が球場グラウンドをハネトらとともに練り歩いた。
毎年長沼まつりに参加してきた地元の旧長沼高が昨年作成した最後のねぶたを、統合後の須賀川創英館高生が受け継いで参加した不動明王・弁財天をはじめ、3年ぶりに長沼に帰ってきたねぶた・ねぷたに、観客席からは大きな拍手が送られ、会場は熱気と興奮に包まれた。
当日は十五夜でもあり、煌々と輝く満月とねぶた・ねぷた、はねとのコラボレーションが大好評を集めていた。