須賀川の俳句文化継承などを目的とした風流のはじめ館の「俳句ポスト今年度第1回入選句」が14日発表された。一般の部は御代田ハツさん(日向町)ら6句、子どもの部は白石遼羽君(柏城小6年)ら34句が選ばれた。
須賀川牡丹園や乙字ケ滝など景勝地21カ所と全小中学校に俳句ポストを設置し、第1回(1月~8月)と第2回(9月~12月)に分けて入選句を決め、その中から年間特選句などを選出し、表彰している。
今年度第1回は県内外1259人(子ども1079人)から5263句(子ども1767句)の投句があった。
県外からは埼玉、神奈川、宮城、千葉、静岡、茨城、群馬、沖縄から寄せられた。
第1回入選句は次の通り。
◇一般の部
▽御代田ハツ(日向町)「子等の声路地を広げて夏つばめ」
▽井上明子(福島市蓬莱町)「子の顔に触るるばかりの牡丹かな」
▽関根邦洋(梅田)「菜の花や一天を指す嬰の指」
▽髙須真尋(東京都小平市)「弟をスマホに写す晩夏光」
▽羽生広(東京都新宿区)「ながし吹く貸し傘のある停留所」
▽渡辺圭子(稲荷町)「下の川桜うねりの中流る」
◇子どもの部
▽小学1年=武田雪(須賀川二)「はなごおりとけてはなびらでていたよ」、
磯辺飛雄(白江)「てのひらとおなじぐらいのくもがいた」
▽小学2年=金子真奈(須賀川二)「夏のにわ石をわたっておにごっこ」、
髙田淳平(阿武隈)「シャボン玉ふわふわとんでにじになる」、
鴨居優(柏城)「おさんぽでさくらのあめがふってきた」、
田中諒祐(同)「つららがねくるまのしたにかくれてる」、
稲田太陽(長沼東)「カブト虫木につかまってはがれない」、
鈴木創志郎(白江)「夕やけがしずむよ山のおくふかく」
▽小学3年=今野雅也(須賀川三)「七色の花をとじこめ花氷」、
小屋畑雄斗(西袋一)「大ぼたんぼくのてよりも大きいな」、
大山英奈(柏城)「うめの花まっ赤な色がゆう気の色」、
星れのん(同)「春風がさくらの手紙おくってる」、
磯辺璃莉愛(白江)「すいかわりくずれすいかがおいしいな」、
藤澤尚飛(同)「三年目ふでばこボロボロ夏休み」
▽小学4年=有我穂夏(須賀川一)「夏ざぶとん竹のにおいがほんのりと」、
遠藤由衣(同)「ぱっかりと大口開くほたて貝」、
橋本茉衣子(須賀川二)「白さぎのきょろきょろしてる緑の田」、
有我颯翔(阿武隈)「夏の夜大三角の星さがす」、
古川優旺(柏城)「いちめんにしんめがでてるわらびとり」
▽小学5年=鈴木恵吾(須賀川一)「弟のまなざし光るカブトムシ」、
野崎真穂(白方)「パンジーがしょうこう口を色どるよ」、
阿保羅衣浬(白江)「いな光思い出すのは母のにおい」、
田村昊(同)「かくれんぼすだれのうらで身をひそめ」
▽小学6年=白石遼羽(柏城小)「はつ日の出ぼくの家からみる希望」、
大橋葵(須賀川一)「日が差してとうもろこしは黄金色」、
小泉新奈(同)「花手水水の中にも光さす」、
嘉齊斗亜(須賀川二)「お盆来るおかえりなさいおじいさん」、
今野智也(須賀川三)「花氷解けてむらさき皿の上」、
五十嵐心(仁井田)「雨の日の太陽のよう鬼灯は」、
本田樹(白江)「せきもり石しっとりぬらす夏の雨」
▽中学1年=石井悠哉(須賀川二)「夜の道ふぶきを照らすライトかな」、
満山結愛(同)「凍る道歩く親子は笑い合う」、
大槻桃子(ふたば未来学園)「初日の出新たな自分へリニューアル」
▽中学3年=芳賀絆生(小塩江)「僕の影にわかに消えし梅雨の午後」