子どもたちと笑顔で走る相澤選手 ゲストランナーの遠藤選手と阿部選手 過去のエピソードトークに笑顔を見せる相澤・阿部両選手
第1回相澤晃記念杯藤沼湖駅伝競走・ロードレース大会は19日、藤沼湖自然公園周回コースで行われ、相澤選手(旭化成、長沼出身)が故郷で子どもたちとともに走った。ゲストランナーとして阿部弘輝選手(住友電工、仁井田出身)、同じく学法石川高出身の遠藤日向選手(住友電工)も加わり、主催である合同会社ⅢF(スリーエフ)の田母神一喜代表と合わせ「学石最強世代」の4人がそろった。
須賀川市、県南陸上競技協会の共催、ながぬま一周駅伝競走大会実行委員会、長沼体育振興会の後援、おもふるハート、相澤晃選手応援団、長沼ランナーズの協力、薬王堂ホールディングスの協賛。
小学生から一般まで約500人のランナーが集った。
駅伝の部では相澤選手がスターターを務め、小学生の部では相澤選手や阿部選手らも子どもたちと走り、「もう少しだ、頑張ろう!」など力強く励ます姿もみられた。
4人のトークショーでは、小学生の頃のエピソードや出会ったときの印象、相澤・阿部両選手がともに過ごした円谷ランナーズの思い出、学法石川高時代の苦労や思いなどを披露した。
学法石川高に進学を決めたエピソードとして、相澤選手が「一緒に学石に行かないか」と阿部選手を電話で誘ったと話し、「(二人で別の道を選ぶということは)一切考えなかった。一緒に行ったからこそ今の4人につながっていると思うと、電話してよかったと思う」と笑顔をみせた。
阿部選手は「中学でも高校でも一番に縁がなく、ずっと悔しい思いがあったが、(相澤・遠藤両選手のような)ライバルがいたから奮い立ち、インターハイにも出場できた」と述べた。
大会後はジャンケン大会で、相澤・阿部両選手のサイン入りシューズなどの豪華景品に大盛り上がりした。
相澤選手は報道陣に対し、「藤沼は走るだけでなく、パークゴルフや温泉などで何度も訪れた思い入れのある慣れ親しんだ場所。自分自身、震災後になくなった藤沼周辺での陸上大会を復活させたかったので、開催に感謝している。来年以降もできるだけ参加し、コロナ禍が終わればレースの達成感をバーベキューや温泉で共有できるような大会になるように願う」と述べ、今後の目標について「パリ五輪では1万㍍入賞、ロサンゼルス五輪ではマラソンでメダルを目指したい。特に1万㍍はまだ世界との差が大きいが、僕があきらめてしまったら差は広がる一方だ。僕が全力で差を埋めて、小学生や中学生など次世代のランナーにタスキをつなぎたい」と決意を燃やした。
阿部選手は「ゲストとして呼んでもらい、子どもたちから走る楽しさや勇気をもらうことができた。これからも高い目標に向け、第一線で頑張りたい」と述べた。