安藤会長(左)から記念品を受ける高齢者 カラオケを楽しむ高齢者たち
敬老の日を迎えた19日を中心に、須賀川市内の町内会では役員や組長らが協力し、高齢者宅を戸別訪問しながら敬老祝いの記念品を贈り、健康長寿を祝った。
このうち本町町内会は18日、役員ら6人が高齢者約70人の自宅を訪問し、赤飯と焼きそばを配った。
安藤健治会長は「コロナ禍で顔を合わせる機会が減ってしまっているので、訪問をとても喜んでいただけた。来年こそみんなで集まり、市有形民俗文化財に指定された『本町屋台』のDVDを見ていただきたい」と述べた。
一部の町内会ではコロナ対策を十分に図った上で、久しぶりのイベントも実施した。
芦田塚町内会は芦田塚集会所あおぞら会館で3年ぶりの敬老会を開いた。
参加者は全員が4回のワクチン接種を終えており、食事も弁当を黙食するなど対策を徹底した。
余興として郡山市在住の作曲家斎藤重男さんを迎え、カラオケの指導を行った。
参加者らは自慢の歌声を披露したあと、斉藤さんから感情表現や歌の強弱などアドバイスを受けていた。
上遠野勝司会長は「コロナ禍でも高齢者たちは市のウルトラ長寿体操やカラオケなどを楽しんでおり、今回の催しが健康の手助けになったなら何よりだ」と語った。
市では15日現在で75歳以上の高齢者1万437人に敬老祝商品券3000円分を配布している。500円分の6枚綴りで、1枚あたり1日温泉券としても利用できる。商品券は市内約350店舗で使える。
なお同日現在、市内で100歳を超えているのは45人(男性7人、女性38人)、最高齢は男性102歳、女性109歳となっている。