劇団殿様ランチ「軽い重箱」 ご機嫌な公演に笑い 須賀川市出身の相樂さんら出演

イベント文化須賀川市

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    けん玉で審判を下す閻魔大王を演じる相樂さん
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    セリヌンティウスにスポットを当てた「あいつの身代わり」公演

 須賀川市出身の舞台俳優・相樂孝仁さんが所属する劇団殿様ランチ公演「短編集 軽い重箱inすかがわ2022」は24、25の両日、約250人が観覧してtetteで全3回公演した。
 劇団殿様ランチは2003年に板垣雄亮さんが代表で活動を始め、「腹を抱えるのは疲れるから、肩を震わすくらいなら手伝いましょう」を基本コンセプトに、2年4本ペースの公演を基本に、会話のやり取りの奥に含み笑いを忍ばせる演技スタイルを貫く。
 所属する相樂さんの出身地である須賀川での公演は昨年に引き続き2回目。須賀川オリジナル構成で、相樂さんをはじめ平塚正信、こくぼつよし、小笠原佳秀、板垣雄亮(脚本・演出)、川西佑佳、斉藤麻衣子、篠原彩、はてな、服部ひろとしの10人が出演した。
 舞台は相樂さん扮する閻魔大王があの世の審判(天国・地獄行き)をけん玉の成否で決めるコミカルな短編から始まり、慎重かつ大胆にけん玉の技を決める大王の動きに客席の注目が集まり、会場を笑いに包んでいた。
 ほかにも太宰治原作走れメロスでメロスの代わりに人質になる親友で石工のセリヌンティウスが主人公になった「あいつの身代わり」は、相樂さん演じる主役が半年かけて丹精込めた石像の完成を祝うお披露目会前夜の一場面を舞台に、妹の結婚発表やメロスの身代わりに選ばれた驚きなどがユーモアたっぷりに展開し、さらに客席は笑いと感動で沸き上がっていた。
 開場前から多くの観覧者が足を運び、tetteパートナーズクラブの熊田美江子さん、帝京安積高の折笠寿乃さんと石井愛梨さんが会場整理などをサポートした。