10月20日から須賀川市で電子図書館サービス始まる ネット経由で24時間対応 スマホやパソコンでも読書を

文化行政須賀川市

 須賀川市の「電子図書館サービス」は10月20日午前9時からスタートする。橋本克也市長が9月の定例記者会見で発表した。インターネット経由で24時間どこからでも貸し出し・返却ができるため、通うことが難しい高齢者や図書館に行く時間がない人など幅広い層の読書習慣の形成が期待される。
 スマートフォンやタブレット機器、パソコンなどインターネットに接続する端末で、電子書籍の貸し出し・閲覧・返却が可能となる。
 専用のアプリは利用せず、ブラウザ上で閲覧するサービスとなるため、自宅のパソコンで読み進めたものを、スマートフォンで途中から読むといったこともできる。
 また電子書籍のメリットとして、一部書籍は読み上げ機能を使えること、文字の大きさを自由に変えられることなどが挙げられる。
 導入当初は300冊を貸し出し、今年度中に700冊(一般・子ども向け350冊ずつ)を想定している。
 利用できるジャンルは各出版社の利用許可がおりた実用書やベストセラー、古典、旅行関連雑誌、児童書などの見込みで、将来的には電子貸し出し許可された書籍に限られるが、利用者からのリクエストも随時受け付ける。
 市内在住または在勤・在学で、図書館利用者カードを持っている人であれば誰でも利用できる。
 初めての利用には図書館利用者カードに記載された7桁の数字とパスワードを記入してのログインが必要となる。貸し出し期間は2週間で、1度に利用できるのは1人2点までとなる。さらに1週間の期間延長までできる。
 今後ログイン専用のQRコードなどを図書館内などに掲示していくが、10月20日まではメンテナンス中の表示となる。同日以降は図書館ログイン画面に切り替わる。
 県内の電子図書館サービスは県立図書館をはじめ郡山市、伊達市でもスタートしており、須賀川市もそれらに並ぶ早期のスタートとなった。
 活用する自治体が増えることで、さらなるサービス向上なども期待される。

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