25日から「ぼくたちの学校展」 須賀川市立博物館企画展 火災で焼け残るアルバムも

文化須賀川市

  • 画像
    懐かしい昭和期の机や椅子

 須賀川市立博物館の企画展「ぼくたちの学校展」は10月25日から11月27日まで、明治5年の「学制」公布から150年を記念し、市内小中学校・学園16校の協力により、これまで統廃合した学校を含めた過去の写真や教科書、机や椅子などを展示し、懐かしの学校生活に思いを馳せ、教育のあり方について考える機会を提供する。
 須賀川市内の学校教育は明治5年4月の「学制」公布を受け、翌6年4月に須賀川小学校が開校した。同校はその後、明治20年に管内の中心校である須賀川高等尋常簡易小学校に名前を変えるなど、時代の変遷に対応しながら、現在の須賀川一小につながっている。
 また明治初期には浜田、前田川、西川、袋田など各地で学校が開校し、統廃合を繰り返しつつ未来を担う子どもたちの教育に関係者らが尽力し、歴史を紡いできた。
 企画展では滑川や江持、桙衝など今はなき小学校を含めた各校の沿革や校舎の変遷、校章などのほか、昭和47年に須賀川二小で起きた火事で焼け残った昭和30年代のアルバムや仁井田小の旧校舎の鬼瓦など貴重な資料が約80点並ぶ。
 写真は昭和期の授業風景や避難訓練、芋煮会などの行事も展示し、当時を懐かしむ。
 机や椅子などは昭和期のものと現在のものとを比較できる学校風景の再現コーナーなども設ける。
 会期中の企画としてギャラリートークは29日と11月9日の午前11時から、学芸員が資料を詳しく解説する。
 また同時企画としてテーマ展「内藤家文書にみる江戸時代の須賀川」も実施し、須賀川を「自治のまち」たらしめていた町人たちの活動や、口減らしで子どもが犠牲にならないようにと内藤家が白河藩で初めて行なった赤子養育金の制度なども紹介する。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。
 11月3日の文化の日と12日の松明あかし実施日は入場無料。
 問い合わせは同館(℡ 0248-75-3239 )まで。