令和元年台風から3年 黙とうで文化祭成功誓う 須賀川創英館高

教育災害(地震、火災、水害等)防災須賀川市

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    犠牲者へ黙とうをささげる生徒たち

 令和元年東日本台風の発生から3年が過ぎた。須賀川・岩瀬地方は同年10月12日深夜から未明にかけて大雨災害に見舞われ、須賀川市内では関連死を含む3人の尊い命が失われた。災害の記憶を忘れないため、須賀川創英館高は12日、全校生徒603人が黙とうをささげた。
 台風による大雨は阿武隈川の越水・溢水や堤防の決壊などで甚大な被害を及ぼし、須賀川市内では住宅全壊155棟、半壊675棟、床上浸水232棟のほか、農作物や農業用施設、須賀川アリーナなどの公共施設も床上浸水した。鏡石町も住宅全壊8棟、半壊67棟、床上浸水2棟など被害が大きかった。
 当時、同校の前身である旧須賀川高は3年に一度の公開文化祭「旭陵祭」を控えていたが、災害のため一旦中止し、発災から4日後に半日のみに縮小して実施した。
 須賀川高最後の文化祭として準備を進めていた生徒たちの落胆は大きかったが、地域のために力を貸したいとサッカー部などが災害ボランティアとして活動するなど、力強く前を向く若者たちの姿に被災住民も勇気づけられた。
 現在、同校は15日の公開文化祭「翠陵祭」に向け準備を進めているが、12日は校内放送を合図に作業の手を止め、全員で黙とうをささげた。
 生徒らは被災者の痛みや先輩たちの悔しさに思いをはせながら、創英館としての初の文化祭成功へ決意を新たにしていた。