60年の歴史を振り返る橋本校長
須賀川桐陽高の創立60周年記念式典は14日、市文化センターで行われ、在校生約650人をはじめ出席者一同で記念すべき日を祝った。
同校の前進となる須賀川女子高は昭和38年4月、旧須賀川高普通科から女子生徒350人が移籍して開校した。平成7年に男女共学化、数理科学科を新たに加えた須賀川桐陽高として、伝統や志を受け継ぎながら歴史を刻み続けている。
式典は新型コロナの感染対策を踏まえ、規模を最小限に抑えて実施した。
橋本忠広校長は須賀川女子高時代から続く歴史を振り返り、「当時の校訓『清心・熱意・友情』を受け継ぎながら現在の校訓『英知』のもと、未来を切り開く力強い人間として、周囲のため、社会のために惜しみなく力を尽くせる人材に育てていけるよう邁進していきたい」と式辞を述べた。
60周年記念事業実行委員長である寺山佐智子同窓会長は「在学時の思い出は今も忘れることができない幸せの一つ。学業はもとより、高校は美しい友情が育つ場でもあり、その大切さは卒業後に理解できると思う。生き生きと学び、しなやかな若竹のように成長してほしい」と後輩たちにエールを送った。
藤田元PTA会長は「今年3年ぶりに文化祭『白牡丹祭』と校内合唱コンクールを実施できたことを誇らしく思う。新型コロナで様々な制限がある中、できることを模索する姿勢が、これからたくましく生きていくことにつながる」とお祝いの言葉を述べた。
青栁匡咲生徒会長は「60年の伝統を受け継ぎながら、須賀川桐陽高生として困難に負けず、楽しみながら新しい伝統を築いていきたい」と力強く述べた。
式典後、芸術鑑賞会を兼ねた記念公演として、歌手の井上あずみさんとゆーゆさんの母娘がとなりのトトロのオープニングテーマ「さんぽ」、エンディングテーマ「となりのトトロ」など披露し、合唱部も「天使にラブソングを」を歌い、記念すべき日に思い出を残した。
記念事業として記念誌を発行したほか、グラウンド照明の修繕や新設を行った。
なお歴代校長への表彰は後日、賞状など贈る。
受賞者は次の通り。
吉田啓一郎、五輪美智子、末永仁、井関和明