事故のない職場づくりへ 4年ぶりに通常開催 須賀川地区産業安全衛生大会

須賀川市

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    神田会長から賞状を受ける受賞者

 須賀川労働基準協会の地区産業安全衛生大会は20日、コロナ禍が続き4年ぶりにベル・クイーンズで通常開催した。長年にわたり安全衛生活動に尽力した4事業所・21個人を表彰し、事故のない安全な職場づくりへの機運を高めた。
 安全衛生の推進に努力し、実績を上げた事業場と個人を表彰することで、地域全体の産業安全衛生に対する意識向上を図り、相互理解を深める目的で毎年実施してきた。
 約60人が出席し、神田雅彦会長は「4年ぶりの通常開催で、改めて本大会の意義を実感している。新型コロナは企業活動にも大きな影響を与え、リモート会議などが導入される一方、働き方改革など企業内の労働環境のあり方も変化が求められている。これから道路の凍結など労働災害が起こりやすくなる時期を迎えるが、本大会を安全衛生活動の再スタートの契機としてほしい」とあいさつした。
 伊藤達夫須賀川労働基準監督署長は「管内では今年に入って9月末まで144件の労働災害が発生している。このうち新型コロナ感染が48件、転倒災害32件と半数以上を占める。今年の全国労働衛生週間のスローガンは『あなたの健康があってこそ 笑顔があふれる健康職場』であるが、心身ともに健康な職場づくりのため積極的に取り組んでもらいたい」と述べた。
 須賀川労働基準協会長賞が受賞者に贈られ、出席者一同でたたえた。
 特別講演は労働衛生教育講師の山屋佐智子さんを迎え、「長年にわたる労働衛生教育を振り返って、思うこと」をテーマに講話した。
 席上で披露した県表彰の受賞者は次の通り(地区大会表彰は既報)。
 ◇福島労働局長賞▽奨励賞=アスター工業
 ◇県労働基準協会長賞▽産業安全功労者賞=渡辺忠(大同信号化学)橋本一美(ハシコー梱包運輸)▽労働衛生功労者賞=大塚裕昭(大内新興化学工業)

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