来年2月に亜欧堂田善の顕彰版画展 今年も小中学生の作品募集 須賀川商工会議所青年部

地域振興教育文化須賀川市

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    版画展ポスターを手に応募を呼びかけ

 須賀川商工会議所青年部(車田真一郎会長)主催、阿武隈時報社など後援の第33回田善顕彰版画展は、来年2月5日から13日までtetteで開かれる。市内小中学校に通う児童生徒を対象に、来年1月10日まで作品を受け付ける。
 須賀川市諏訪町出身で江戸時代を代表する銅版画家・亜欧堂田善の偉業を顕彰し、次代を担う郷土の小中学生に、広く普及啓もうする目的で、毎年版画作品を募集している。
 作品の規定は版画作品で大きさは原則A3判以内。1人1点でタイトルは自由。学校からの応募または自由応募とし、作品は黒色の台紙に貼り付けて、台紙内に出品カード(タイトル・氏名・学校学年など明記)をのり付けして、商工会議所内の青年部事務局に持参または郵送する。学校単位での応募の場合はふりがな付きの名簿も合わせて提出する。
 審査員は深谷滉須賀川美術協会長らが務め、1次審査は1月17日、2次審査は1月24日に行い、最高賞の田善賞は小中学生各1点を選ぶ。同賞受賞作品は表彰後に市立博物館で保管する。
 ほかにも最優秀賞、優秀賞、佳作、入選、青年部賞などを贈る。
 表彰式は2月5日午前10時からtetteで予定している。
 車田会長は昨年の田善賞を受賞した片桐真煌さん(須賀川一小5年)「おいしいなランチタイム」と細田一葉さん(西袋中2年)「髪を切った友」をプリントした版画展ポスターを手に、「今年も数多くの出展をお待ちしています。田善顕彰版画展は歴史ある版画展。今後も50回、100回を目指して頑張っていきます」と話した。
 田善賞受賞者は来年秋に東京で開催かれるCWAJ展での作品展示と招待が見込まれる(今年度招待詳細は既報)。
 亜欧堂田善(本名永田善吉)は現在の諏訪町のあたりで生まれ、江戸時代後期に活躍した洋風画家・銅版画家。幼少期から絵が得意で、肉筆画も遺されている。
 白川藩主松平定信に御用絵師として召し抱えられ、長崎や江戸で銅版画の技術を学び、遠近法や陰影法などの洋風画法を取り入れ当時の日本を代表する銅版画家となった。作品は葛飾北斎や歌川国芳らの浮世絵にも影響を与えたとされる。
 市立博物館所蔵の「太田貞喜の田善コレクション82点」は県重要文化財指定を、「銅版画東都名所図(二十五図)」と「銅版画見本帳(十二図)」、それぞれの作品原版5枚も国重要文化財指定を受けた。代表作は前述の2作をはじめ「新訂万国全図」などがあげられる。