一般観覧は一方通行を2通路 松明あかし3年ぶり有観客 11月12日

イベント文化観光須賀川市

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 今年の松明あかしは11月12日夜、3年ぶりに有観客で開かれるが、17本の本松明が立つ五老山山頂付近で2方向に分かれる一方通行で観覧するようになる。観覧通路内の混雑を避けるために「立ち止まらず」進むよう、理解と協力を求めている。
 松明あかしは戦国時代に須賀川を治めていた二階堂家を伊達家がうち滅ぼした激戦の全ての犠牲者を弔う慰霊祭で400有余年、連綿と受け継いできた伝統と歴史を持つ。
 コロナ禍で昨年まで2年連続で松明をもりたてる会が製作した1本の「松明立て」で山頂は関係者のみの無観客を余儀なくされてきたが、今年は収束の見通しが立っていないものの、17本の松明を灯し市民中心の観覧を迎え、本来に近い形で準備を進めている。
 一般観覧は通常封鎖している五老山山頂北側から会場入りするA通路と、南舘芝生広場と山頂をつなぐ陸橋(翠橋)から会場に向かうB通路の2カ所を一方通行にする(イメージ図参照)。
 B通路は翠橋から妙見橋方面に抜けるルートで、道幅が狭く、階段を降りる必要があるため、注意が必要になる。
 なお今年は午後6時半の松明点火後からスタートする松明太鼓演奏のみにイベントを限定し、御神火隊、松明・小松明行列、仕掛け松明、おもてなし広場、キャンドルナイト、フードコート、露店、各所のかがり火・のぼり旗設置などは行わない。
 参加17団体の松明設置は5日から11日にかけて行い、前夜祭にあたる八幡山衍義(慰霊祭)は11日午後6時から八幡山町内会が岩瀬八幡神社山頂で開く。
 御神火奉受は午後5時半から丸宮会と松明をもりたてる会の協力で、二階堂神社から採火した御神火をランタンに移し、車で五老山まで運ぶ。松明点火は午後6時半から順次開始する。
 昨年も実施したtetteでんぜんホールでの過去の松明あかし映像放映は、当日限定で実施する。
 ウルトラFMとNHKエンタープライズの協力で会場ライブ配信も予定している。
 第2回実行委員会は31日、関係者ら約40人が出席して市役所で開かれ、実行委員長の橋本克也市長は「3年ぶりに参加団体を募り、有観客で開催いたします。皆さんの協力をいただき、十分な対応をとってまいりたい」とあいさつし、スケジュールなどを確認した。
 参加団体は次の通り。
 笠原工業、日本工営パワー・システムズ、安部日鋼工業須賀川工場、岩通マニュファクチャリング、須賀川一中、須賀川三中、大東中、稲田学園、須賀川創英館高、清陵情報高、大町青壮年会、自由ケ丘町内会、上町青年会、弘法坦青壮年会、緑町町内会、東町あづま会、松明をもりたてる会