27日に鳳坂トンネル開通 天栄村の国道118号鳳坂工区 事前見学の地元高齢者も感激

交通天栄村行政

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    念願のトンネル完成に感謝を述べる高齢者たち

 天栄村の国道118号鳳坂工区は27日午後3時から供用開始する。半世紀以上にわたり村民が待ち望んでいた鳳坂トンネルも開通を迎え、同日午前10時から行われる式典では下郷側から須賀川側に向け関係者が通り初めなどで記念すべき日を祝う。事前に見学した地元高齢者たちは、完成に感激の声を寄せている。
 鳳坂工区は中通りと会津地方を結ぶ地域連携道路だが、その名を「這う坂」に由来する鳳坂峠は急カーブ、急勾配の区間が連続し、特に冬期間路面凍結などで、安全かつ円滑な交通に支障をきたしていた。
 国道118号の交通の難所である同工区を改善させ、より安全で円滑な交通を確保し、地域住民の利便性向上、県の観光振興や地域産業の活性化、救急医療の向上につなげるため、東日本大震災からの復旧・復興事業として平成25年から事業に着手し、29年6月の起工式で本格的に工事がスタートした。
 工区全体の総延長は3・4㌔で、このうちトンネルは延長2538㍍片側1車線となる。昨年7月にトンネルが貫通し、供用開始に向けトンネル内部や前後の整備を進めてきた。
 そのほか延長49㍍の一本木橋も整備され、工区の完了により最急縦断勾配は12%から4%に、最小曲線半径は10㍍から350㍍に改善する。
 鳳坂トンネルと一本木橋の名板は天栄・湯本の両中学校の生徒と教職員が揮毫した。
 式典は内堀雅雄知事の式辞や来賓祝辞、事業経過報告のほか、テープカット、くす玉割り、通り初めで念願の成就を祝う。
 開通に先駆け、湯本地区の高齢者学級「湯本いきいきまなび大学」の受講者14人がトンネルを内覧した。
 県中建設事務所の職員から工事概要などの説明を受け、バスでトンネル内部も見学した。
 参加した高齢者たちは「昔は雪の中、鳳坂峠を歩いていた」「生きているうちに完成したトンネルを見られるとは思っていなかった。長生きするものだ」「こんなに立派なものを作ってくれて、本当にありがとう」と感激している様子だった。