今年1年の活動成果を報告 試作中の焼き菓子を試食する木賊町長たち
1月に鏡石町初の地域おこし協力隊に就き、料理を通して鏡石の魅力発信に挑んでいる小柳拓未・比呂夫妻は29日、町役場で活動報告会を開き、岩瀬農業高生らと共同開発し約2000個を販売した「愛情たっぷりん」などの成果を木賊正男町長に説明した。
佐賀県出身の拓未さんと須賀川市出身の比呂さんは鏡石にU・Iターンで、料理でまちづくりプロデュース業務に携わってきた。
町のえきかんかんてらすを拠点に、大人から子どもまで鏡石の食材を使った料理で町の魅力を発信する活動を着任から精力的に展開している。
料理人の拓未さんは主に料理・レシピ開発、比呂さんは広報を担当し、9月からあぶくま時報「あぶこの休日」で毎月2回、レシピを紹介する。
今年は岩瀬農業高産卵を使った、「愛情たっぷりん」を生徒と共同開発し、かんかんてらすで販売したほか、須賀川、白河、石川、天栄のPRイベント出展、SNSや協力隊たよりの発行、親子料理教室の開講、全国田んぼアートサミットでオリジナルスイーツなどを提供した。
現在は岩農卵を使った第2弾商品(スイーツ)、町産なたね油を使う食べるラー油、八芳園とのコラボ弁当など様々な新しい事業展開を見せている。
初年度の活動を振り返り、次年度の活動に「地産地消レストラン」を掲げ、食を求めて町に訪れる観光客を増やし、滞在時間や場所を増やすための取り組みを説明した。
またレストランを通して、産地ブランド化や町産野菜や食材のPRにつなげる新しいサイクル作りで6次化につなげるアイデアも紹介した。
報告会には木賊町長、小貫秀明副町長らが出席し、愛情たっぷりん製作過程で余った白身を再利用し考案中の焼き菓子に「おいしい」を連発し、2年目以降のさらなる活動と飛躍に期待を寄せていた。