出席者にあいさつする橋本市長
須賀川市立博物館・歴史民俗資料館の第2回協議会は30日、博物館図書館で開かれ、来年度事業として博物館は江戸時代から昭和にかけての「旅」や様々な素材に書かれた「文字」など、資料館では「長沼と戦争」などをテーマにした企画展を開催する計画が示された。
委員7人が出席し、橋本克也市長と安田きよ子会長のあいさつに続き、今年度事業実施状況、来年度事業計画について意見を交わした。
博物館の来年度事業のうち春季企画展「花鳥風月 収蔵コレクション」は4月25日から6月4日まで、須田?中や角田磐谷などの作品を展示するほか、銅版画教室等を催す。
夏季企画展「旅の展覧会」は7月25日から9月3日まで、江戸時代の伊勢講関係の古文書や明治から昭和の土産品など展示する。会期中に講演会も実施する予定。
秋季企画展「文字のみりょく」は10月24日から11月26日まで、平安時代の墨書土器や江戸時代以降の書画などの資料が並ぶ。
同時開催のテーマ展「古文書成果展」は東北大東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門と共同で進める古文書の成果を展示する。
冬期企画展「雛人形展」は翌年2月7日から3月5日まで、亨保雛や古今雛、酒田市の本間美術館所蔵の次郎左衛門雛など展示する予定。
歴史民俗資料館は春季企画展「中山義秀展」を4月24日から6月16日まで、旧長沼町ゆかりの作家である同氏に関する資料など展示する。
夏季企画展「長沼と戦争」は7月3日から9月1日まで、出征する兵士に贈った寄せ書きの日章旗や銃後を守る婦人会の写真など、戦時下の旧長沼町の様子を紹介する。
秋季テーマ展「長沼・岩瀬の文化財~長沼焼・長沼染型紙・三匹獅子舞~」は10月10日から12月15日まで、旧長沼・岩瀬の代表的な文化財など展示する。
冬季スポット展示「むかしの道具・暮らし」は翌年1月15日から3月15日まで、長沼・岩瀬で使われていた民具や農具を紹介する。
なお今年度の博物館企画展は「雛人形展」が来年2月7日から3月5日まで予定しており、歴史民俗資料館は12月16日まで「大長沼焼展」を開催している。