コーチとして代表チームを指導する邉見さん
来年2月の国際交流試合に挑む中学生の女子バレーボール日本代表チームのコーチに、須賀川二中教諭の邉見ほなみさん(35)=郡山市=が選ばれた。邉見さんは「これまでの経験を生かして未来の全日本選手の夢の手助けをしたい。そして今回得た知見を学校の生徒たちに還元し、部をさらに充実させたい」と意気込む。
邉見教諭は福島市出身で、中学校から大学までバレーボールに打ち込み、教員になってからも県青年女子チームのサイドアタッカーとして活躍した。現在は須賀川二中でバレーボール部21人を指導しながら、競技も楽しんでいる。
約5年前から日本中体連バレーボール競技部の強化委員会で長身選手の発掘に携わるようになり、2020年2月にオランダ遠征のコーチとして初めて参加した。
「選手たちは普段は普通の中学生だが、プロになることをずっと強く思い描き、目標を高く設定していた。彼女たちと触れ合う中で、バレーボールという競技の先に世界がつながっていると実感し、自分の身近な生徒たちにも『願えばもっと世界が広がる』と知ってほしいと感じた」と振り返る。
また普段から生徒と一緒にチャレンジし、自分の頭で考えさせる指導を心がけてきたが、全日本でもそうした指導がスタンダードとなっており、そのスタンスに自信が持てたという。「怒って萎縮させるのではなく、失敗しても一緒に挑戦できる指導をこれからも続けていきたい」と語る。
邉見さんは来年1月12日から15日まで東京都の味の素ナショナルトレーニングセンターで国内合宿に参加し、2月20日から28日までイタリアに遠征、同国のクラブチームなどが参加する第7回コルナッキア・ウインターカップにコーチとして挑む。