分水路整備工事で説明会 準用河川笹平川の河川改良

須賀川市

  • 画像
    河川改良工事現場で説明を受ける卸団地関係者たち

 須賀川卸センター関係者による「準用河川笹平川河川改良事業」説明会は15日、須賀川アリーナ脇の工事現場で開かれ、市職員が現状とこれからの見通しなどを説明した。同事業は令和8年度中の完成を見込んでいる。
 牛袋町・卸町などを流れる準用河川笹平川は、令和元年台風19号をはじめ度重なるゲリラ豪雨などで卸団地をはじめ下流域に内水浸水被害を及ぼしてきた。
 市調べで平成23年台風15号は床上浸水33戸、床下浸水9戸、令和元年台風19号は床上51戸、床下15戸などの被害がある。
 笹平川上流からの水だけでなく、上流域からの雨水も川に流れ込むことで排水能力を上回る水が釈迦堂川に達する前に卸団地などにあふれ出し浸水被害を何度も及ぼしてきた。
 浸水被害軽減のため、市は分水路整備、田んぼダム整備、農業用ため池の事前放流による一時貯留、雨水貯留施設整備に取り組んでいる。
 今回は河川改良事業で、国の防災・減災交付金補助を受け、全体流域(307・2㌶)のうち、上流域(265・6㌶)の雨水を地形的特性を生かした事前流下圧力管方式で直接釈迦堂川へ排水する分水路を整備している。
 アリーナ脇の市道下を掘削し、3・5㍍×3・5㍍のボックスカルバート(函渠)を埋設している。
 整備計画全長は雨水貯留施設から釈迦堂川まで続く笹平川730㍍部分で、昨年度までに全体の約2割の161㍍部分が完了し、今年度は約200㍍上下流に延長し、釈迦堂川への排水樋門も並行して整備している。
 令和8年度まで残り上流部分の工事に着手する計画で、分水路に排水を分散させることで笹平川本流に流れ込む水は現在の6分の1程度まで減る計画となっている。
 樋門工事に伴って、周辺道路の交通制限や堤防を一部掘削して工事用車両通行路を確保したが、来年の出水期前の5月下旬には一時休工して現状復旧する見込み。
 なお上流域で分水路の排出量を上回る雨量を観測した場合の雨水貯留施設整備は今年度中に詳細設計が完成し、来年度から地質調査と用地協議を予定している。