遊び尽くすまちづくりへ 高校生の「まちをよむ、まちをあそぶ。」 駅前や南部地区などまち歩き

須賀川市

  • 画像
    それぞれのエリアについてイメージを共有

 東日本大震災から11年が過ぎ、様々な形で変化していく須賀川のまちをこれからもっと楽しくするために考えるワークショップ「まちをよむ、まちをあそぶ。」は17日、市内高校生たち約20人が参加して第1回講座をtetteで開き、実際に駅前や南部地区などのまちを歩きした。
 須賀川市は「また来たくなる魅力にあふれた街」を目指して中心市街地活性化基本計画をもとにまちづくりに取り組んでおり、令和6年度から第3期計画がキックオフすることから、第1期・第2期(現行計画)に基づき、「訪れたくなる魅力ある市街地の確立」と「新たな挑戦による魅力の向上」へ、新しい気づきから生まれる様々なアイデアをまちづくりにつなげるべくワークショップを企画した。
 ファシリテーター(進行役)には、tetet整備支援などで協力した李明喜(りみょんひ)さんと西谷知子さんを迎え、松明通り(tette~駅前方面)、南部地区、翠ケ丘公園のまち歩きコースごとにグループ分けして意見交換した。
 実際のまち歩きの前に、それぞれが持っている各エリアの情報・体験談・感情を発表し合ってイメージを共有し、実際のまち歩きでは各エリアを構成する施設を訪ねて、これまで持っていたイメージとの違いや「こうなったらいいな」などの希望などをメモして、「また来たくなるまち」を目指すにはどうするべきか簡単な意見交換をした。
 次回は来年1月21日に「まちをあそぶ」をテーマに、まち歩きでの気づきをもとに、須賀川をより遊びつくすためにはどうしたら良いかなどアイデアを出し合い、それらの意見は第3期中心市街地活性化基本計画策定の基礎に生かされる。
 市は平成26年度から中心市街地活性化基本計画を策定し、行政と民間が協力しながらまちづくりに取り組んできた。
 これまでの復旧・復興の過程で、新庁舎やtette、風流のはじめ館などをオープンし、官民協働で翠ケ丘公園のカフェオープンと来春の新温浴施設整備、JRとともに令和7年供用開始予定の須賀川駅西地区整備事業など、目に見える形でまちに変化が生まれている。
 市はこの好機を逃さず、tetteをはじめとした公共施設をどう使っていけば全ての人がワクワクできる須賀川になるかなど参加者と意識共有し、「まちをより遊びつくす」ためのアイデアを出し合うワークショップを企画し、市民協働のまちづくりをさらに伸展させるべく今後も取り組んでいく。