鏡石地場産品が詰まった弁当の試食 鏡石の魅力いっぱいの弁当
鏡石町は岩瀬農業高、八芳園、町地域おこし協力隊と連携して、町地場産品プロモーション事業「かがみいしきらきらアート」に取り組み、初めてのダイニングイベントを19日、町図書館で開いた。町産農産品をふんだんに使った弁当を開発し、木賊正男町長や和田和久実行委員長、生徒たち約20人が参加した。
今年で10回目を数える田んぼアートを基軸に、産学官連携で町農産物のリブランディング(再構築)を図る試み。
町の人・食・観光を結びつける田んぼアートに関連づけ、地域内で完結する生産・製造・消費体制を新たに築き、地産地消と地域活性化につなげていく。
今回の企画・開発は田んぼアートで収穫したコシヒカリ「天のつぶ」などを使った弁当を開発したほか、田んぼアートの誕生から田植え・稲刈りまでの行程を紹介するプロモーション動画作成、担い手育成のプロモーションイベント「MuSuBu(仮称)」を来年2月に東京で開催する。
弁当は「かがみいし玉手箱~食の恩返し(仮称)」と命名し、天のつぶをはじめ、ハクサイ、キクラゲ、岩農ベーコン、岩瀬牧場産ハチミツなどを使い、八芳園セントラルキッチン統括料理長の柿迫太陽さん、扇屋代表取締役の小林勇雄さん、町地域おこし協力隊の小柳拓未さんが共同開発した。
田んぼアートの今年の図柄「つるのおんがえし」になぞらえて、町食材で10年分の恩返しを体感できるようなメニューになっており、今年度中にまちの駅「かんかんてらす」や各種イベント、扇屋での販売などを計画している。
プロモーション映像は、今回で10作目となる「つるのおんがえし」ができるまでのダイジェスト動画で、鏡石農業と米の魅力を向上し、地域プライド向上を目指す。今回の弁当試食映像も加えて完成し、町内外イベントで上映する。
町特産フェアinMuSuBu(仮称)は、2月1日から5日まで、東京の八芳園ポップアップショールームで開き、600~850人の来場者を見込んでいる。
木賊町長は「今回の動画作成や弁当開発などを通して産学官連携をさらに強化して情報発信につなげていきたい」とあいさつした。