風流のはじめ館スポット展曽良の日記による「芭蕉が見た須賀川の景色」は、1月4日から4月24日まで同館で開かれる。渡辺光徳筆の軸装「芭蕉翁須賀川に宿るところの図」など約50点を展示する。
俳聖松尾芭蕉は334年前の旧暦元禄2年3月27日、多くの門人たちに見送られて、河合曽良を伴って奥の細道の旅に出立した。
須賀川には同年4月22日から29日まで、かねてから親交のあった相楽等躬を訪ね、鏡沼や乙字ケ滝、神炊館神社などを訪ね、土地の俳人・文化人と交流して俳諧を楽しんだ。当地での温かなもてなしで8日間滞在している。
今回のスポット展は同行した曽良が書き残した旅日記「曽良奥の細道随行日記・附元禄四年日記」と同書に収録された「奥の細道俳諧書留」に焦点をあてて、芭蕉が見た須賀川の風景を紹介する。
合わせて芭蕉を歓待した相楽等躬の句が入集された俳書にも注目し、館内外の文献や写真パネルなどを展示予定している。
主な展示資料は渡辺光徳筆の軸装をはじめ、谷文中筆の軸装「芭蕉翁多代女句賛『しぐれにも雪にも旅や我が仏』」、福岡晴嵐筆の色紙「芭蕉の図」、日記「曽良奥の細道随行日記・附元禄四年日記」など。
観覧無料。定休日は毎週火曜日。問い合わせは同館(℡ 0248-72-1212 )。