高校日本一の18品目継続 岩瀬農業高グローバルGAP報告会

教育農業鏡石町

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    GAP取得に取り組んだ生徒たち

 岩瀬農業高は今年も世界基準の農業認証グローバルGAP18品目の取得を継続し、21日同校で認証報告会を開いた。合わせてJGAP畜産物3畜種と3工程の認証継続を発表した。GGAP18品目取得は農水省発表では高校日本一、JGAP3畜種同時取得は日本初。
 GAP取得は平成30年のオランダ研修で現地の高校生が福島産食材を危険物と認識していたこと、東京2020オリパラへの食材提供基準に含まれたこと、県知事の「福島GAPチャレンジ宣言」などが契機となり、認証取得を通して県農産物の風評被害払拭に取り組むことを目的にスタートした。
 GGAPはレタス、リンゴ、キュウリ、ミズナ、コメ、バジル、サツマイモ、ナシ、ジャガイモ、メロン、ダイコン、エダマメ、ダイズ、ラッカセイ、アズキ、ブドウ、トマト、ルッコラの計18品目、JGAP畜産物は乳用牛(生乳)、肉用牛、採鶏卵(鶏卵)の3畜種と飼養・畜産物取扱・自給飼料生産の3工程で認証されている。
 高橋豊治校長は認証農畜産物を使って、今年度はジャムやサルサソース、町地域おこし協力隊と協力したプリン、町内事業所と連携した鶏卵など6品目の加工品開発・販売に成功し、さらに3品目の開発に着手していると説明した。
 GAP取得班リーダーの佐藤琴々南さん(3年)と井上真里愛さん(同)がこれまでの取り組みや将来への目標などを発表し、「さらに地域や企業に協力し、新たな商品開発などに取り組み、今後も前に進み、県の農産物の安全性が世界中に広がるまで活動を続けていきたい」と締めくくった。
 GAP取得報告参加生は次の通り。
 ▽GGAP=荒井志織、佐藤琴々南、白石葵、髙茉大稀、磯部智詞、木幡成明、吉田智貴、阿部梨緒奈(3年)池田楓希、小沢駿介、根本未来、村越妃奈乃(2年)▽JGAP(全員3年)=井上真里愛、佐久間亮次、佐藤明恋、橋本愛美、橋本涼香、緑川愛梨、矢部花奈、渡辺美孔、渡部結羽▽当日司会=鈴木里奈、服部紗奈