ゲストの体験談など聞く参加者たち
県中地方振興局の県中地域移住者交流会は22日、福島空港で開かれた。移住者同士のつながりをつくり、地域での楽しみ方や魅力など共有し、困りごとや悩みごとがあれば相談し合うことで、移住後の生き生きとした生活のサポートや移住者にとってもさらに住みやすい地域づくりを目指す。
地域おこし協力隊など移住者約20人が集まり、前半はゲスト2人のトークセッション、後半は座談会で交流を深めた。
ゲストのうち郡山市在住の横尾恵美さんは「地域の女性を対象としたコミュニティ『しゅふコミ』の活動内容について」をテーマに体験談を語った。
横尾さんは二本松市出身だが大学進学とともに上京し、美容サロンの経営など経験した後、郡山市にUターンした。ヘチマ水を配合したオリジナル化粧品ブランドのアルモ化粧品を開発、販売する傍ら、主婦と社会をつなぐ仕組みづくりなど目指すコミュニティ「しゅふコミ」を仲間とともに立ち上げた。
3つの活動理念「①ママを一人にしない②子育て中の新しいキャリアを作る③地域ぐるみで子育てする環境を作る」を掲げ、地域情報誌「子育てバイブル」の制作発行やSNS・オンラインを活用した地域コミュニティの運営、商品企画提案など行っていると説明した。
埼玉県から須賀川市に移住したフリーライター・フリーデザイナーの高橋夏子さんは、自宅からリモートワークで会社のウェブ・制作を業務委託で行う。また市内の魅力を発信する情報サイト「すかがわのおと」のライターや小中学生へのライター講座、「すかがわはばたくニュース」の発刊にも携わる。
自身の経験から「子育て系イベントに参加すると子育て・女性向けの情報がキャッチでき、仕事につながることもある」「自治体の広報やウェブサイトは有用で、スキルアップになる講座や創業支援情報も見つかる」など伝え、「やりたいことはどんどんやって、会いたい人に会って、いきいきと生きましょう」とアドバイスした。
その後、2グループに分かれ、移住者たちがそれぞれの体験談や苦労話などを語り合い、交流の輪を広げていた。