お正月の縁起物を手にする神炊館神社巫女たち
令和4年も残すところあと4日。新型コロナも第8波が収まる気配をみせず、年末年始にかけて人流が活発になり、再びの全国感染急拡大も懸念される。ウクライナ侵攻や円安など世界規模の大事件が我々の生活に暗い影を落とし続けた。
コロナ禍も4年目に突入する令和5年こそ明るく笑顔あふれる年であれと願い、須賀川・岩瀬地方の各神社では感染拡大防止対策などを整えたうえで、初詣(元旦祭)の催しを行う。
県内すべての神社が「新しい参拝様式」の初詣分散参拝に理解と協力を求めており、三が日にこだわらず、春の節分や旧小正月までの参拝、来社する場合はマスク着用など基本対策を徹底する。
須賀川・岩瀬地方を代表する主な寺社の催しとコロナ対策などは次の通り。
◇神炊館神社(諏訪町)=神社古来の神事に基づき奉製し、神殿のお参り所前に設置された新春招福・除災延命の「神炊館(おたきや)の輪」を今年も設置。元旦祭は1日午前0時から商売繁盛、家内安全、諸願成就、学校合格などを祈願する「元朝祈とう」と「新年祈とう」を斎行する。コロナ禍のため神楽殿での奏業などは催さない。1日夜から時間で色が変化するライトアップで社殿を照らす。授与所では干支「卯」のお守りや縁起物、人気のウルトラマン・サンリオお守り、月替り御朱印(数量限定)などを頒布。厄除けなど各種ご祈祷の予約受け付け中で、不在祈とうも行う。どんと焼きは7日午後4時から行う。
◇御嶽山神社(大町)=1日午前0時から新年特別祈祷で1年の無事平安を祈る。祈祷後に浦安の舞、神楽舞の奉納。厄除け、方位除け、除災招福、家内安全、交通安全など祈願祈とうも随時予約を受け付ける。祈願御守所で正月限定御朱印や破魔矢、熊手などの縁起物、お守り、御神札等を授与する。
◇滑川神社(宮の杜)=30日から社殿ライトアップ。31日午後10時半から除夜祭。1日午前0時から初詣(今年も甘酒・しんぼくソバの振る舞いはなし)、午前11時半から歳旦祭(除夜祭とともに社殿外から観覧可)。禰宜がデザインし、消しゴムはんこ作家が作成した月替りの1月新作御朱印(卯柄)をお披露目。花手水の正月バージョンを展示。新型コロナ対策として2月2日までの分散初詣を呼びかけ。どんと焼きは7日午後5時から午後7時。包装紙やビニール袋を取り外す。
◇鹿嶋神社(鏡石町鹿島)=1日午前0時から年度安全、商売繁盛、諸願成就の新年特別祈願を行う。版画家西村沙由里さんの「卯」年大型絵馬の公開、西村さんと金子美早紀さんのイラスト入りオリジナル絵馬3種類(飾り付けよう足付新作あり)各100個限定販売。露天商も出店。午前9時に元旦祭を開く。新型コロナ対策で扉や賽銭箱など抗菌施工を実施し、参集殿入り口に非接触温度検知器を設置する。