福島空港 3年ぶり国際チャーター便 27日にベトナムから運航

観光須賀川市

 県は5日、福島空港国際チャーター便が約3年ぶりに運航再開すると発表した。運航はベトナムのベトジェットエアで、同国の旅行会社ベトトラベルが今月27日から31日、4泊5日で県内や東京都など巡るツアーを企画した。今回はベトナム側からインバウンド旅客のみの搭乗となるが、コロナ前の勢いを取り戻すきっかけとなる動きに関係者たちも期待を寄せている。
 福島空港を発着する国際チャーター便はコロナ禍直前の令和2年2月に運航したタイチャーター便以来となる。それまでは国際チャーター便を盛んに運航し、定期路線化にも期待が膨らんでいただけに、コロナ禍の影響は大きかった。
 県はアフターコロナを見据え、ベトナムのインフルエンサーや旅行関係者等を迎えたツアーを実施するなどPRを継続し、今回の運航再開につなげた。
 運航区間はタンソンニャット国際空港(ホーチミン)―福島空港間で、今月3日現在、151人の搭乗を予定している。搭乗率も82・5%と良好である。
 観光客は初日に日光、2、3日目に東京など観光し、4日目は大内宿や鶴ケ城、猪苗代湖など巡る。
 現在のところ次の国際チャーター便は決まっていないが、県関係者は「これを契機に国際チャーター便を増やしていければ」と期待を込めている。