正月飾りをくべた火を囲む参拝者たち
令和5年の正月松の内を締めくくる「どんと焼き」(しめ納め)は7日、須賀川・岩瀬地方の各神社で行われた。今年は風もなく穏やかな夜となり、正月飾りを持った住民たちが昼のうちから各神社に集まった。
どんと焼きは新年を祝うしめ縄や1年の諸願成就を願い昨年求めたお守りなどを神社境内に持ち寄り、感謝を込めて炎にくべる新年恒例行事。この炎にあたると1年間は風邪をひかないなどの言い伝えがある。
このうち奥州須賀川総鎮守の神炊館神社には今年も多くの正月飾りが午前中から持ち寄られ、日没のとばりが神社を包み始めると、神職や総代、地元消防団らが見守る中で正月飾りの山を燃やした。
炎を囲んだ参拝者たちはコロナ収束や健康などを願いながら静かに手を合わせ、今年1年の運試しをとおみくじを購入したりする姿も見られた。拝殿は赤や黄など色鮮やかにライトアップされ話題を呼んでいた。