屋外のタイヤ、農耕機など注意 非侵入窃盗多発、233件に 令和4年の刑法犯認知状況

事件・事故天栄村警察鏡石町須賀川市

 須賀川署は昨年1年間の刑法犯認知状況(暫定値)等をまとめた。総認知件数は394件で昨年より48件増加した。特にタイヤや農耕機などが盗まれる非侵入窃盗が233件(前年比81件増)と多発しており、屋外での所有物の管理に注意を呼びかけている。
 罪種別にみると非侵入窃盗や万引き、空き巣等の窃盗犯が292件(同72件増)と最も多く、次いで器物破損等その他の刑法犯57件(同8件減)、暴行や傷害など粗暴犯29件(同7件減)、詐欺など知能犯9件(同10件減)、わいせつ犯を含む風俗犯4件(同1件増)、強盗などの凶悪犯3件(同増減なし)。
 主な多発犯罪は非侵入窃盗が最も多く、次いで万引き54件(同増減なし)、器物損壊等32件(同9件減)、車上ねらい18件(同7件減)、自転車盗12件(同2件減)。
 非侵入窃盗以外の犯罪は前年より減少傾向がみられた。
 同署では同様の被害を防ぐため、交換用のタイヤなどは道路等から見える場所に保管せず、やむを得ない場合はシートやセンサーライト、防犯カメラ、砂利など活用すること、農機具等は鍵をかけて保管するなど、十分な注意を呼びかけている。
 昨年のなりすまし詐欺の認知状況は、9件700万円(同5件増、165万円増)の被害が確認された。
 内訳はキャッシュカードがだまし取られるキャッシュカード詐欺盗4件320万円(同3件増、320万円増)、預貯金詐欺2件90万円(同2件増、90万円増)、オレオレ詐欺1件160万円(同1件減、135万円減)、還付金詐欺1件100万円(同1件増、100万円増)、架空料金詐欺1件30万円(同増減なし、209万円減)。
 未然防止は5件で83万円の被害を防いだ。
 予兆電話は73件で前年より22件多かった。
 同署は具体的な手口や対策などの情報を「POLICEメールふくしま」で広報している。
 専用アドレス( pmf01@uh28.asp.cuenote.jp )に空メールを送信し、返信されるメール内容に沿って情報を入力することで登録できる。
 問い合わせは同署(℡ 0248-75-2121 )まで。