集団移転先に成田原町が最多 鏡石町遊水地 住民説明会が始まる 阿武隈川緊急治水対策プロジェクト

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    成田地区で開かれた住民説明会
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    阿武隈川上流治水地群イメージ模型

 令和元年東日本台風(台風19号)水害を受け、国が主導し令和10年事業完了を目指し整備・準備を進める阿武隈川緊急治水対策プロジェクトで、遊水地群を造成する鏡石町成田地区の住民説明会は17日、住民たち約40人が出席して成田構造改善センターで開かれた。
 説明会は概ね10年間の概略工程、事業範囲の見直し、県道須賀川矢吹線など3路線の付け替え道路、鈴川など支川処理、内水対策、宅地や農地の代替地調整状況と住民の意向調査などを報告した。
 用地関係の進捗は、主に農地は説明会を経て昨年10月から協議が始まり、宅地は用地調査を経て今年3月に確認会、夏頃から協議開始を検討している。
 成田地内に造成する遊水地範囲内には80戸の宅地が移転対象となり、家屋移転に関する意向調査は昨年9、10月に実施、対象66人全員が回答した。
 家屋移転は94%が「移転しても良い(またはやむを得ない)」、移転先は「成田地区内」45%、「町内の成田地区外」36%、地区内への移転希望者の移転先確保は「国が整備する地区内の集団移転先希望」が82%だった。
 調査結果は集団移転先の希望は成田原町(念仏担)が13人と最も多く、次いで新町(上・下二斗内)9人、池の台、成田(峰岸)7人となった。
 町内の第一遊水地において、付替道路や支川・周囲堤防整備などとの調整のため南側部分の範囲で若干拡大変更する。道路の高さは遊水地に水が溜まっても水没しないよう設計し、歩道幅2・5㍍を確保する。
 また鈴川など支川処理は、阿武隈川などの本川の水位上昇に伴う越水を回避するため、遊水地と一体的に堤防などを整備し、外水氾濫は周囲堤で抑えられるが、背後地からの流出湛水が危惧され、今後も状況を把握しながら検討を図っていく。
 遊水地内の土地利用は、将来の目標像を国・町・住民が共有し実現に向けて検討会を設置し、利用条件や施設配置など整備後の管理も視野に入れ実現可能な案を模索する。
 遊水地群整備計画は阿武隈川下流域への浸水被害軽減のため、鏡石、玉川、矢吹の3町村に3カ所計350㌶(第一遊水地・鏡石分130㌶)を整備し、1500~2000立方㍍の洪水調節容量を見込む。
 遊水地予定地内宅地は国が買い取り、代替地と現有地との交換、農地(主に施設園芸)は代替地所有者と国との三者契約で対応する。
 代替候補地は各自治体の協力のもと国が主体となり造成する。住民説明会は鏡石町で19日まで、矢吹町、玉川村の順で3日ずつ予定している。