県感染情報センターは1月第2週(1月9日から15日)の県感染症発生動向調査週報を発行した。県中保健福祉事務所管内のインフルエンザ流行状況は1定点あたりの患者報告数が流行開始の指標となる1・0人を超え、10カ所ある定点医療機関から35件(前年比35件増)、前週から28件増となった。
コロナ禍以降インフルエンザの報告はほとんどなく、管内の流行は2020年第9週(2月24日から3月1日)以来となる。
県内全体のインフルエンザ報告数は283件で前週から62件増えた。
インフルエンザ迅速診断キット結果では、ほぼ全数がA型に感染している。
年齢別では5~9歳が約20%と最も多く、次いで10~14歳、0~4歳、20~29歳がそれぞれ約15%を占める。
新型コロナとの同時流行は管内でも初めての事態であり、医療のひっ迫が悪化する恐れがあるほか、学校等様々な影響が懸念される。
そのため新型コロナのオミクロン株対応2価ワクチンの接種やインフルエンザの予防接種のほか、こまめな手洗い、適切なマスクの着用、普段から十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、免疫を高めるよう呼びかけている。