天栄村の道の駅「季の里天栄」外観表す 5月オープンへ進捗率75%

地域振興天栄村産業観光

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    杉の無垢板をふんだんに使った外観

 天栄村が大里地内で5月のオープンを目指し工事を進めている道の駅「季の里天栄」の新施設について、このほど建物全体を覆っていた足場が撤去され、自然との調和を狙ったデザインの外観が明らかになった。工事進捗率は約75%まで進み、3月の完成に向け順調に進んでいる。
 同施設はてんえいふるさと公園整備事業の一環で、安定した雇用の確保、地域産業力の強化、新しい人の流れの創出などを目的に、昨年5月の安全祈願祭から工事を進めてきた。設計は水上設計、工事は渡辺建設天栄支店が請け負い、工期は3月24日まで。
 鉄骨平屋建てで延床面積は698・80平方㍍。外壁には杉の無垢板をふんだんに使用しており、温かみを感じさせるデザインとなっている。前面は入り口周辺や天井付近も大型の窓ガラスが設置され、開放的な雰囲気で自然光を多く採り入れるようになっており、居心地の良い空間が出来上がると期待される。
 施設内は現在の「季の里天栄」より販売スペースが2倍以上に広がり、ベビーカーや車イスでもゆとりを持って通行できる配置を目指す。さらに独立したベビールームや多目的トイレを設け、誰もが安心して楽しく買い物できる施設に仕上がる予定。
 食堂は村が誇る天栄米をはじめとする食材を使った料理を提供する。座席数も42席分と十分な数を確保した。
 施設内には2店舗分のテナント用スペースを設置することで、村の工芸品や様々な新しいチャレンジもアピールできるようになる。
 テナントに入る事業者は近々公表される見込み。
 駐車場は思いやり駐車場を含む90台分と、大型車用9台分を整備し、村内外の利用者を幅広く受け入れる。
 なおふるさと公園全体の整備は予算などの状況をみながら2~3年後の完成を目指す。