昨年は2万人が松明17本楽しむ 今年は11月11日 松明あかし実行委員会

イベント文化観光須賀川市

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    昨年の実施状況などを報告した実行委員会

 須賀川市の松明あかし第3回実行委員会は23日、関係者たち約40人が出席して市役所で開かれた。昨年11月の実施状況、反省事項など報告を受け、今年も11月第2土曜日の11日に開催すると確認した。
 松明あかしは430余年の歴史と伝統を誇る当地方の晩秋を代表する風物詩の一つ。戦国時代に須賀川を治めた二階堂家が伊達家に滅ぼされた激戦の犠牲者を弔う慰霊祭として脈々と受け継がれた。
 コロナ禍で2年連続の無観客・松明立て(1本のみ)の伝統継承を主眼に開催してきたが、昨年は3年ぶりに五老山山頂に17本の松明を立て、一部制限を設けたものの有観客で開催し、奥州松明太鼓保存会の演奏披露もあり、2万人(主催者発表)が来場して立ち上る紅蓮の炎を存分に楽しんだ。
 前夜祭にあたる八幡山衍義も地元町内会の主催で実施し、3年ぶりに小松明行列が山頂まで続き、しめやかに法要を行った。
 松明あかし、八幡山衍義ともに当日までの健康管理チェックを記入提出、会場の消毒液設置、松明や演奏ステージと一定の距離を設けるなどの感染対策を徹底した。
 実行委員会で橋本克也委員長・市長は「今回の松明あかしは安全安心確保を最優先し、多くの皆さんのご協力のおかげで、コロナ禍において400年の伝統と歴史を体感できる機会が提供できたことが大きな前進でした。今年もたくさんの方とともに楽しめる松明あかし開催へ取り組んでまいります」とあいさつした。