福島さんと競走する児童たち
セイコーのわくわくスポーツ教室は24日、阿武隈小で開かれ、陸上女子100㍍と200㍍の日本記録保持者の福島千里さん(セイコー)が3年生約60人と一緒に走り、速く走るコツなどを教えた。
朝日学生新聞社の主催、セイコーグループの協賛。県内では初開催となる。
児童たちは同社の概要やスポーツとの関わりなどクイズを交えて教わった後、福島さんを拍手と歓声で出迎えた。
体幹を鍛える片足立ちの腕相撲や足を使った空中ジャンケン、足を4の字や7の字にするもも上げのほか、スタートダッシュなど練習した。
15㍍競走では福島さんから「足を速く動かし、大きく前に出ること」「スタートは落ち着いて構え、しっかり足で地面を押すこと」などアドバイスを受けた。3秒25で1位になった吉田羚煌さんは福島さんとの一騎打ちに挑んだが、トップアスリートの圧倒的な速さに敗れ、応援する児童たちも目を丸くしていた。
吉田さんは「一緒に走ることができてうれしかったです。福島さんの足の動きがすごくて、見習いたいと思いました。練習してもっと速くなりたいです」と笑顔をみせた。ほかの児童たちも「優しい指導で記録が伸びた」「手本もすごかった」など感想を述べていた。
福島さんは「阿武隈小の子どもたちはとても元気で素直で、一生懸命でした。走ることはどんなスポーツでも基本になるので、これからも楽しく続けていってほしいです。そのため、『昨日より良くなった』という経験を積み重ねること、一人でなく一緒に走ることを楽しむことを大切にしてほしいです」と述べた。