須賀川一小特設マーチングバンド部 感謝と感動の音楽届ける 最後のサンクスコンサート

イベント教育文化須賀川市

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    感謝を込めて高らかに音楽を奏でる部員たち
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    堂々と演奏・演技を披露した部員たち
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    感極まって涙を流す児童

 須賀川一小特設マーチングバンド部のサンクスコンサートは27日、須賀川アリーナで開かれ、29年間にわたり「We Love マーチング」の合言葉のもと引き継いできた思いを演奏・演技で表現し、地域に感謝と感動を届けた。吉田司部長は「新年度からこの歴史と伝統を新しい団体で受け継いでほしい」と託した。
 同部は平成7年のふくしま国体開催に伴い創設された。集団規律、音楽能力、情操などを培う教育的要素を十分に生かし、特色ある教育活動の一つとして、全国大会に18回の出場を果たすなど活躍してきた。
 今年度は部員25人が2年連続全国大会出場し、銀賞に輝いた。
 部活動地域移行等の流れを受け、今年度で学校としての活動を終え、新年度からスポーツ少年団と同様の地域団体となる。
 今回は学校として最後の開催ということもあり、保護者や関係者だけでなくOB・OG、応援してきた地域住民も多数来場した。「We Love マーチング!~チャックマンジョーネのメロディに思いをのせて~」をテーマに全国大会でも披露した「マンジョーネ オープナー」「エル ガト トリステ」などのほか、ウルトラマンメドレーやSMAPのトライアングル等、先輩たちから受け継いできた音楽を堂々と披露した。
 またコロナ禍で自粛してきた保護者伝統の掛け声「須賀川一小ファイト!We Love マーチング!」は録音したものを放送し、部員たちは一糸乱れぬ演奏・演技で応援の思いに応えた。
 吉田部長は「みんなで一つの音楽を作り上げていく楽しさや感動を味わうことができたのは、最高の思い出として何年経っても忘れることはないと思います」とあいさつした。
 また菅野哲哉校長、望月和彦音体特活後援会長、佐久間和佳子保護者会理事長がそれぞれ子どもたちの努力をたたえ、「新しい団体になってもご支援、応援をよろしくお願いします」と呼びかけた。