市当局に質問する代表生徒 代表生徒24人が出席した模擬議会
須賀川市中学生による模擬議会は30日、市内全校・義務教育学校から選出された代表生徒24人が模擬議員として出席し、水害対策や学校給食など身近な市政について質問し、橋本克也市長たち市当局が答弁した。
議会や政治の仕組みについて体験的に学習する機会を提供する、今回で6回目となる取り組み。各校生徒会役員たちが代表になり、様々な意見や提言を寄せ、それらを今後の市政運営の参考にすることが狙い。
市議会定例会さながらに五十嵐伸議長が進行を務め、代表生徒24人のうち各校生徒会長たち10人が用意した質問を市当局にぶつけ、担当部長と橋本市長、森合義衛教育長が真しに答えた。
水害対策や須賀川駅周辺の再開発、第9次総合計画、高齢化社会などこれからの須賀川が抱える課題や学校給食、防災行政無線、特撮文化の活用など身近な生活に密着した問題などを質問し、課題解決についての提言などもあり注目を集めた。
傍聴席には学校関係者や家族らが座り、議員席に座る生徒たちを写真撮影し熱い視線を注いでいた。
一般向けの収録映像はみんなのスクエア巨大スクリーンでライブ放送した。
全ての質問を終え、橋本市長は「いずれの質問も市にとって重要な課題を取り上げていただき素晴らしい内容で心強く感じています。これからも未来の須賀川の担い手として、みんなで考え続けてください」とあいさつし、令和元年台風をきっかけに国・県・関係自治体が一丸となって取り組む「流域治水」の重要性や思いを忘れずに受け継いでほしいと訴えた。
最後に模擬議員生徒一人ひとりが体験の感想を述べ、「このような貴重な体験をさせていただきありがとうございました。須賀川の未来について学べたことは一生の思い出になりました」などの声が聞かれた。
各校質問要旨と代表生徒は次の通り。◎は質問者。
▽須賀川一=「水害対策(これから想定される水害への対策)」◎滝口鈴音(2年)小熊祥太(同)壁谷大(1年)
▽須賀川二=「下水道(施設現状や今後の計画)」◎沼田結愛(2年)佐久間大希(同)飯塚美玲(1年)
▽須賀川三=「須賀川駅周辺の再開発(現状と今後期待される効果)」◎関根颯音(2年)釋理恵(同)箭内綾乃(1年)
▽西袋=「学校給食(残飯処理方法や課題)」◎黒津昂大(2年)宗形有真(同)小川杏凛(1年)
▽小塩江=「環境保全(大型ごみ不法投棄の現状と対策)」◎相樂陽愛(2年)佐久間大樹(1年)
▽仁井田=「須賀川まちづくりビジョン(市の現状と今後の施策や対策)」◎田中翔人(2年)影沼洸明(1年)
▽大東=「防災行政無線(現在の設置状況と今後)」◎須田虎汰郎(2年)永山采奈(1年)
▽長沼=「高齢化社会(現状と支援策)」◎深谷結依(2年)大河原昇吾(1年)
▽岩瀬=「特撮文化の活用(アーカイブセンターの利用状況と活用)」◎相楽ひかり(2年)阿保緋衣侶(同)
▽義務教育学校稲田学園=「情報発信(公式SNSの現状と今後の活用)」◎岩崎駿(8年)小針美優(同)