DX化を軸にまちづくりへ 須賀川初の次世代リーターズサミット

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    課題解決へ意見交換したパネルディスカッション

 これからの地方創生を共に学びながらのつながりを目指す須賀川初の「次世代リーダーズサミット2023in福島」は1、2の両日、東京や大阪、岐阜、山口などから27人が参加してtetteで開かれ、DXを軸にした福島・須賀川ならではのまちづくりを意見交換した。
 次世代を担う若手経営者やリーダーが集結し、在り方や必要な要素について講義やワークショップを通じて学ぶ、宿泊型体験研修プログラム。
 平成30年9月の滋賀県開催を皮切りに、三重や山口、会津若松市、昨年は棚倉町で実施し、過去5回の活動に全国と海外から累計約300人が参加している。
 今回は「福島とつながる、福島がつながる」をコンセプトに、復興・再生と地方創生を両輪で推進するべく、「それぞれの強みを発揮し、相互に連携・共創する社会の実現」を目指し、パネルディスカッションやグループワーク、まち歩きを行った。
 開会式で橋本克也市長が歓迎のあいさつをし、初日の基調講演は伊藤孝東邦銀行法人コンサルティング部公務・地域商社事業課長が講話した。
 パネルディスカッションは木村航G&Cコンサルティング代表取締役社長、大木和彦テダソチマ代表取締役、白井仁SUKAGAWAチャレンジ代表が須賀川のDX改革と人材育成について持論を展開した。
 白井代表は今春から須賀川のDXまちづくりを企画運営する企業を立ち上げ、地域課題解決へ企業向けのDXサポートや企業内での人材育成を図っていく。
 大木代表と白井代表は、進学や就職で都市圏への流出人材をどうやって地元に帰ってきてもらうか、そのための土壌づくりや巣箱を用意するための準備を今始めなくてはいけないと強調し、育成したDX人材とともに、SUKAGAWAチャレンジがハブとなって、たくさんのつながりから新しい価値を生み出す行動が必要だと訴えた。
 2日は須賀川のDX化がまちづくりに必須だと掲げる菊地大介商工会議所会頭が基調講演し、参加者の地方創生事例発表やパネルディスカッションなどを受けたグループワークも意欲的に開いた。
 なお今回の参加費の一部は地元NPO団体や復興支援団体などに寄付し、福島の地方創生に寄与する。