須賀川商工会議所青年部の第33回田善顕彰版画展表彰式は5日、tetteで行われた。最高賞の田善賞を受賞した小山田紗衣さん(阿武隈小4年)と藤原夏希さん(須賀川二中1年)たち最優秀賞以上の受賞者6人に賞状と副賞を贈った。作品展は13日までtetteで開かれている。
須賀川出身で江戸時代の洋画家・銅版画家亜欧堂田善の偉業を顕彰し、功績を後世に受け継いでいくため、平成元年から市内在住の小中学生から版画作品を募集している。
今年度は2224点(小学生1749点、中学生475点)の応募があり、1次審査を通過した小学生183点、中学生53点が2次審査に進出し、田善賞はじめ特別賞などを選考した。
表彰式で主催者の車田真一郎会長は「皆さんのおかげでこの田善顕彰版画展も35年の歴史を重ね、これからもしかしたら親子で田善賞を受賞される方が生まれるかもしれません。皆さんの作品は力強く、見ている人に感動を与える素晴らしい作品ぞろいです。今回の受賞をきっかけに学びの場でさらに飛躍されることを期待します」とあいさつした。
来賓の橋本克也市長は「素晴らしい作品を出展された皆さんの活躍に感動しました。おめでとうございます」と祝辞を述べた。
表彰後の講評で深谷滉須賀川美術協会長は田善賞を受賞した小山田さんの受賞作を「4年生の作品の中で遠近法や背景の教室の様子などの表現が特に優れている」、藤原さんの作品を「(はがき大の作品を)大きく映し出しても優しさが伝わる作品。生活の中のちょっとした部分を上手に表現し思いもしっかりと伝わる作品」と絶賛した。
表彰式に出席した最優秀賞以上受賞者は次の通り。
【小学生の部】
◇田善賞=小山田紗衣(阿武隈4年)
◇最優秀賞=三本松和禾子(須賀川三2年)小川慶悟(西袋一5年)
【中学生の部】
◇田善賞=藤原夏希(須賀川二1年)
◇最優秀賞=鵜沼奈菜(西袋2年)森俊汰(長沼2年)