絵本の映像を見せながら朗読する宗方さん
須賀川市八幡山の音館の「朗読&ピアノコンサート~春の予感~」は5日に開かれ、ピアノのメロディに合わせてフリーアナウンサーの宗方和子さんが童話の世界など朗読で再現し、来場者の心を癒やした。
今年4月から音館で宗方さんの朗読教室を始めるにあたり、より多くの人に魅力を伝えるため企画し、約40人が来場した。
郡山市出身の宗方さんは「ズームイン!朝!」の福島県キャスターとして20歳でデビューし、現在もテレビやラジオ、カルチャー教室などで活躍している。
コンサートはしけさとこさんがピアノを演奏し、学校のチャイムをモチーフにしたオリジナル曲などのほか、「春の小川」「朧月夜」など奏でた。
宗方さんは東日本大震災後、岩手県大槌町に設置された電話ボックスをモデルにした、いもとようこ作「かぜのでんわ」を情感たっぷりに読み上げた。
山の上に電話線のつながらない電話機が置かれており、動物たちが次々と訪れ、もう会うことのできない大切な相手につのる思いを語りかけるストーリー。来場者たちは宗方さんの朗読で物語の中に入り込み、涙を浮かべていた。
宗方さんの朗読教室は4月から開講予定で、3月13日午前11時から無料体験会も実施する。
問い合わせ・申し込みは音館(℡ 0248-73-2223 )まで。