須賀川市図書館協議会はtetteで開かれ、4月の市機構改革に伴い、図書館は市教委から市民協働推進部(市長部局)に配属が変更されるため、図書館ボランティアや地域団体とこれまで以上に連携を強化し、市民との協働のもとで地域振興やまちづくり分野での活動を一層充実させていく。
10年先の将来に向けて、4月からまちづくり指針を定めた市最上位計画「第9次総合計画」のスタートを受け、新設される市民協働推進部に図書館が属することに伴うもの。
新年度の重点項目を①図書館ボランティアや地域で活動する各種団体等との連携強化②電子書籍やバリアフリー資料等を活用した図書館利用者拡大への取り組み③読書への興味の喚起や地域振興に資するきめ細やかな情報発信とした。
特に各種団体等との連携強化は、「まちと人と本を結ぶ」をテーマに、さらにわくわくするような魅力ある居心地の良いくつろげる場所としての図書館を目指し、市民に愛着を感じてもらえるよう取り組みを進める。
昨年10月から導入した電子書籍の運用状況を報告し、今年度は一般書と児童書350冊ずつ計700冊の導入予定のうち、昨年末までに一般図書285冊(実用書など142冊、文学143冊)、児童図書295冊(学習本69冊、読み物88冊、絵本138冊)を導入した。
貸出冊数は10月171冊、11月167冊、12月156冊で全体の利用者数は494人(男性124人、女性370人)。年代別では30代129人が最も多く、次いで40代と50代が94人、60代83人。小学生は30人だが、中高生は0人だった。
市内3図書館の新年度事業計画は、各館ともに市民の読書週間の支援体制強化、子どもの読書習慣の応援体制充実、市民だれもが本に出会える環境づくり、貴重な郷土資料の有効活用推進、市民との協働による読書活動推進を指針として各種事業を展開する。
中央図書館は図書館歳時記や調べる学習講座、移動図書館、本の宅配サービスなどを継続するほか、新規事業として、地域資料を活用した地域行事等の展示、来年1月に中央図書館5周年記念講演会、9月に安藤絹子さん人形展(仮称)と農業情報交換・講演会(仮称)、地域で活動する団体等と取り組む展示を予定している。
長沼図書館は春の大型連休や読書週間に合わせた図書館こどもまつりや本のリサイクル広場、手づくり絵本講座、読書感想画展などを継続するほか、新規事業として6月に地域に伝わる行事等の展示、9月に地域で活動する団体等と取り組む展示を予定する。
岩瀬図書館は季節に合わせた本のお楽しみ袋、図書のリサイクル、読書コンクール、長期休暇におすすめの本展示、おはなしのつどいなどを継続し、新規事業で6月に地域に伝わる行事等の展示、10月に地域で活動する団体と取り組む展示を予定している。
終了後は「図書館が地域で活動する各種団体等と連携していくにはどうしたらよいか」をテーマにグループトークを開き意見交換した。