古川・樽川さんが特選句 俳句ポスト年間入賞句発表

教育文化須賀川市

 須賀川市俳句ポスト年間特選句が10日に発表された。一般の部特選句・牡丹賞は古川春枝さん(須賀川市)の「煮こぼれていちじくにある花の色」、子どもの部特選句・ぼたん賞は樽川知怜さん(西袋二小6年)の「里いもに地層のようなしま模様」が選ばれた。
 江戸時代の豪商で俳人の相楽等躬を祖とする須賀川俳句文化の継承などを目的に、昭和60年から市内景勝地21カ所と全小中学校に俳句ポストを設置している。
 今年度は一般330人5222句、子ども2844人4725句の計3174人9947句の投句があった。
 選句会は1月30日、風流のはじめ館で開き、桔槹吟社同人の江藤文子さん、深谷栄子さん、金子秀子さん、髙市宏さんが選者を務めた。
 年間特選・秀逸・入選は次の通り。
 ◇一般の部(全員須賀川市)
 ▽牡丹賞(年間特選)=古川春枝「煮こぼれていちじくにある花の色」
 ▽赤松賞(年間秀逸句)=渡辺圭子「下の川桜うねりの中流る」
 ▽翡翠賞(同)=新田純子「走る子の手からほおずき転がりぬ」

◇子どもの部
 ▽ぼたん賞(年間特選句)=樽川知怜(西袋二小6年)「里いもに地層のようなしま模様」
 ▽あかまつ賞(年間秀逸句)=藤田悠真(柏城小2年)「たいふうのたぶんなかにはりゅうのしろ」
 ▽かわせみ賞(年間秀逸句)=武田雪(須賀川二小1年)「はなごおりとけてはなびらでていたよ」
 ▽年間入選句=
 根本ももか(須賀川二小2年)「届きそう松明あかし星にまで」、
 吉田行玖(柏城小3年)「わたり鳥いろんな山をこえてきた」、
 樽川結南(須賀川一小4年)「あきのそらサッカーボールたかくける」、
 阿部心咲(須賀川二小5年)「十五夜にてらされている好きな本」、
 小川慶悟(西袋一小5年)「初売りを待っている間に日がのぼる」、
 五十嵐心(仁井田小6年)「雨の日の太陽のよう鬼灯は」、
 白石遼羽(柏城小6年)「はつ日の出ぼくの家からみる希望」

◇等躬賞(年間優秀校)=西袋二小

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