今年度事業計画など協議した総会
須賀川市の桔槹吟社の総会・新年句会は12日、同人ら約30人が出席してホテルサンルート須賀川で開かれた。役員改選で昭和61年から37年にわたり代表として同会と須賀川俳壇を支えてきた森川光郎代表の退任と名誉顧問就任を承認した。
江藤文子同人会長は昨年の俳誌「桔槹」創刊100年にふれ、「次の101年に向けて新たな一歩を踏み出していきたい」とあいさつし協力を求めた。
議事は令和4年度各種報告、令和5年度事業計画、役員改選など協議した。
今年度は5月14日牡丹俳句大会、7月14日第5回きうり天王祭句会、11月18日牡丹焚火俳句大会などと、毎月の桔槹月例吟行句会などを予定している。
改選後の役員、新年句会特選作品は次の通り。
◇役員
▽名誉顧問=森川光郎
▽顧問=佐藤凌山、金子健太郎、高久田みのる
▽同人会長=江藤文子
▽副会長=横山節哉、金子秀子、小沢比呂子、猪狩行々子、石井敏夫、永瀬十悟、藤田光徳
▽幹事長=佐藤健則
▽副幹事長=深谷栄子
◇選者特選句
▽森川光郎選=
横山節哉「戦なき世を祈るなり初日の出」、
渡辺圭子「しづしづと母を真似たる春著の子」、
村田永子「若菜切る音に香の立つめでたさよ」
▽江藤文子選=
金子秀子「みんなゐて百一年の初景色」、
塩田和子「孫といふ心の杖や恵方道」、
深谷栄子「にぎやかにほめて春着の子を囲む」
▽横山節哉選=
金子秀子「みんなゐて百一年の初景色」、
内山ケイ「緑子の初夢母の腕の中」、
佐藤秀治「元朝の雀二羽来る狭庭かな」
▽金子秀子選=
高橋富子「遠山は好きな座を占め大旦」、
渡辺圭子「しづしづと母を真似たる春著の子」、
野崎キン子「初春や天に授かる年一つ」
▽小沢比呂子選=
塩田和子「孫といふ心の杖や恵方道」、
田村欣也「矢切より野菊の墓へ片時雨」、
安藤スミ子「薬よりやさしき言葉淑気満つ」
▽猪狩行々子選=
三瓶紀子「若水の一口老の溌溂と」、
藁谷左起子「はらからの笑ひ集まる二日かな」、
深谷栄子「にぎやかにほめて春着の子を囲む」
▽石井敏夫選=
木村しげ子「火祭の句碑泰然と初御空」、
横山節哉「戦なき世を祈るなり初日の出」、
江藤文子「雪催ひ畳に流す昼夜帯」
▽永瀬十悟選=
金子秀子「みんなゐて百一年の初景色」、
塩田和子「百まではあと三つなりお正月」、
佐藤秀治=元朝の雀二羽来る狭庭かな」
▽藤田光徳選=
古河ともこ「変りなきことが何より初日記」、
藁谷左起子「はらからの笑ひ集まる二日かな」、
佐藤皆夫「初糶や並ぶ野菜も恵比須顔」
▽髙市宏選=
大塚福子「新たなる紙垂の白さや淑気満つ」、
納谷一光「一月や公民館より琴の音」、
深谷栄子「にぎやかにほめて春着の子を囲む」
▽佐藤健則選=
有馬洋子「初御空まだまだ八十路八合目」、
塩田和子「百まではあと三つなりお正月」、
野崎キン子「初茜汽笛大きく一両車」