火災予防運動をPRする職員とマスコットキャラクター
春季全国火災予防運動は3月1日から7日まで1週間、関係機関が広報活動などを実施して、火災予防思想の普及と啓発を目指す。須賀川地方広域消防組合は高齢者世帯防火訪問や街頭PR活動などを通じ、住宅用火災警報器(住警器)の正しい設置や防火対策の徹底を呼びかける。
同運動は統一防火標語に「お出かけは マスク戸締り 火の用心」を掲げ、全国的に展開する。
管内では各消防署を中心に、行政などと協力して各活動を実施する。
このうち須賀川消防署は6日、市内高齢者世帯を訪問し、火気の使用状況や住警器の設置状況を確認する。また東北電力ネットワークと連携し、コンセント等の使用状況を指導する。街頭広報は4日、イオンタウン須賀川で実施する。
鏡石分署は中学生、女性消防隊による防災行政無線の広報を行い、さらに町内大型スーパーで住警器なんでも出前相談会も予定している。
天栄村内では一人暮らし高齢者世帯の防火訪問のほか、5日にグランディ羽鳥湖スキーリゾートで防火衣を着て、滑走しながらPR活動なども行う予定。
住宅火災について県内では昨年の死者数が18人で、このうち65歳以上が17人だった。管内でも死者7人のうち5人が高齢者であり、いずれも住警器が未設置だったことから、貴い命を守るため住警器の正しい設置促進が求められる。
また運動期間中、「住宅防火 いのちを守る10のポイント」の啓発に力を入れる。
4つの習慣と6つの対策からなり、習慣は「寝タバコは絶対にしない、させない」「ストーブの周りに燃えやすいものを置かない」「コンロを使うときは火の側を離れない」「コンセントはホコリを清掃し、不必要なプラグは抜く」、6つの対策は「ストーブやコンロ等は安全装置の付いた機器を使う」「住警器を定期的に点検する」「部屋を整理整頓し、寝具や衣類、カーテンは防炎品を使う」「消化器設置と使い方の確認」「避難経路と避難方法の確保」「防火防災訓練の参加、戸別訪問などで、地域ぐるみの防火対策」を掲げる。
なお運動期間中、組合の新マスコットキャラクターのゴリラも広報活動に力を貸すが、7日まで名称を募集している。問い合わせは消防本部予防課(℡ 0248-76-3114 )まで。