伝右衛門はちみつ使うケーキ 25日に福島空港で試食会

地域振興須賀川市

 須賀川創英館高はグランシア須賀川や千葉商科大などと協力し、福島S―HART(エスハート)事業として須賀川養蜂伝右衛門はちみつを使ったバスクチーズケーキ「伝右衛門La BeeNIR(ラ・ビーニャ)」を開発し、福島空港の支援と地域活性化を目指す。試食会は25日午前10時から、福島空港で一般利用者を対象に行い、アンケート調査を通じて新年度からの販売に向け事業の充実を図る。
 福島エスハート事業は、持続可能な養蜂事業を活用した空港と復元力のあるまちづくりを目指すもので、このほかふるサポ、銀座ミツバチプロジェクトやあいおいニッセイ同和損保保険、プロシード、ANA総合研究所、福島空港ビル、カルティブ、だいがくアシスタンスが参加している。
 同校は旧須賀川高時代の平成30年度からオフィス情報科が福島イノベーション・コースト構想人材育成広域連携事業「専門高校高度人材育成事業」の指定を受け、同事業での活動を始めた。
 昨年度、銀座ミツバチプロジェクトの田中淳夫副理事長の講演や須賀川養蜂の説明を受けて養蜂などへの理解を深めた。
 今年度は福島空港や土湯温泉へのフィールドワークを行い、12月にはグランシア須賀川のスイーツ部門「キャメリーナ」が試作したバスクチーズケーキを試食した。
 生徒たちはこのケーキの商品名を300個考え、その中から「伝右衛門ラ・ビーニャ」が選ばれた。ラ・ビ―ニャはこのケーキのバスク地方での呼称であり、綴りを蜂の「Bee」、近赤外線の「NIR」に変えた。近赤外線は、農薬などに侵されたミツバチの生存率を高めた研究があることに由来する。
 試食会はオフィス情報科の有志15人と千葉商科大の3人が空港利用者にケーキを食べてもらい、取り組みやロゴ案について意見を募る。
 ロゴはカルティブの竹村育貴さんが生徒の思いを受けて手掛けた。
 今回の意見などをもとに新年度は空港や市内などでの販売を目指していく。

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