唱歌「牧場の朝」関連事業など 鏡石町で予算編成記者会見 一般会計当初予算63億円余

行政鏡石町

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    令和5年度当初予算を説明する木賊町長

 鏡石町の令和5年度当初予算編成記者会見は24日、町役場で開かれ、木賊正男町長は唱歌「牧場の朝」リブランディングプロジェクトなど主要事業とともに、一般会計当初予算を63億9000万円(対前年度比7億1000万円、10%減)と説明した。
 木賊町長は初めての予算編成にあたり「私は先の選挙で誇りと魅力あふれるまちをつくり、郷土愛を育む人づくりを掲げた。全国ブランドとなっている唱歌『牧場の朝』に歌われた緑豊かな自然と優れた立地条件に恵まれた美しい町を、清々しさと美しさを感じられ、町民が毎日を元気に過ごし、自分の町をマイタウンと呼べるような安全で安心して過ごせる鏡石を次世代に引き継いでいきたい。そのためには町民の思いに寄り添い、喜びや痛みを分かち合う心の通うまちづくりを進める」と所信を述べた。
 重点事業「チャレンジ元気プロジェクト」として、一般・特別会計に8事業3億2881万9000円を計上した。
 新規事業2件は唱歌「牧場の朝」リブランディングプロジェクトと工業団地事業。
 鳥見山公園内の「牧場の朝」歌碑建立と町民憲章制定から40年を迎えるため、節目の年を祝うセレモニーやスタートから11作品目となる田んぼアートを「牧場の朝」図柄を採用するなどして、地域ブランドとして再確立し、新たな町の魅力づくりにつなげる。
 工業団地事業は企業ニーズ調査を実施し、駅東第一土地区画整理事業第2・4・5工区整備促進と大規模工業用地検証を進める。
 ほかにも住宅・農地移転が本格化する成田遊水地整備対策事業、8月完成・秋頃オープン予定の健康福祉センター建設開設事業にも取り組む。
 来年度で2年目となる第6次総合計画で掲げる、未来へ「安心」「元気」、ともに“進”かがみいしの基本理念をさらに進めるため、新規事業として学校給食補助1041万円、鳥見山陸上競技場トラック改修3億円、集会所設置1680万円、公園施設長寿命化対策支援820万円などを展開する。
 学校給食補助事業は町立学校に在籍する第2子以降の給食費を半額補助する。対象は340人を見込む。
 鳥見山陸上競技場トラック改修は、ふくしま駅伝終了後の11月から来年3月にかけて走路などのウレタン表層部の改修、公園施設長寿命化対策として、老朽化したメーンスタンド改修のための設計業務を委託する。
 来年度一般会計と国民健康保険特別会計などの小計は92億6956万4000円、上下水道事業会計との総計は106億1522万円(前年度比12億7373万2000円、10・7%減)。

新たに「企画財政課」 鏡石町で行政組織機構改編

 鏡石町は第6次総合計画の推進体制構築を図るため、4月1日に町行政組織機構改編を行う。新しく「企画財政課」を設置し、総務課からまちづくり調整グループと財政グループ事務を移管する。
 木賊正男町長が24日の当初予算記者会見に合わせて発表した。21日の町議会定例全員協議会で概要を説明し、3月7日開会の3月議会に設置条例改正案を提出する。
 重要施策の進行管理や町政の総合調整を強化し、健全な財政計画・運営を目的に、企画財政課を新設し、移管するまちづくり調整グループは企画調整グループに名称を変更する。新たな工業団地整備を図るため、工業団地に関する事務を企画調整グループに加える。
 企画調整グループは総合計画・調整、情報政策、工業団地、財政グループは予算、決算、財務、財産管理、公営住宅を担当する。
 また多発する大規模自然災害などの危機事案に対する危機対応をさらに強化するため、総務課内に「危機管理グループ」を新設し、消防・自主防災組織、交通安全、地域防犯などの事務を行い、町民の安全安心の確保と体制強化を図る。

 

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