防火衣で記念撮影する子ども(須賀川消防署) 買い物客に火の取り扱いの注意を促す職員(長沼分署) スノーボードでゲレンデを滑りながら火の用心をPRする職員(湯本分遣所)
春季全国火災予防運動は7日まで、統一標語「お出かけは マスク戸締り 火の用心」のもと、様々な広報活動が展開されている。須賀川・岩瀬管内の消防署や分署、分遣所は4、5の両日、ショッピングセンターや観光地で各種街頭PRを実施し、枯れ草火災や防火に対する注意点、住宅用火災警報器の正しい設置促進など呼びかけた。
このうち須賀川消防署は4日、イオンタウン須賀川で街頭啓発活動を実施した。職員が買い物客に啓発用チラシを配布したほか、昨年導入した災害対応特殊はしご付消防自動車(はしご車)も展示した。会場を訪れた親子らは運転席やはしご部分に乗り込んだり、子ども用防火衣に身を包んで記念撮影などを楽しんでいた。
はしご車はデモンストレーションとして、はしご先端のバスケットを最大35㍍の高さまで持ち上げると、地上から見学する親子らは「すごい高い」「初めて見た」と歓声を上げて喜んでいた。
また子ども用のクイズコーナーも設け、防火のために重要な基礎知識など学んでいた。
大人に対しては啓発用チラシで防火への協力を呼びかけた。
組合管内では昨年42件の火災が発生し、うち建物が26件、たき火や枯れ草焼却から出火したその他火災9件で、半数以上を占める。
乾燥して風も強い時期となり枯れ草火災を特に気をつけてほしいとして、害虫駆除で野焼きする際は市町村担当課に事前相談し、消防署に届け出をすることを求めた。また実際に行う場合、急に風向きが変わり思わぬ方向に延焼拡大する恐れがあること、火の回りが異常に速く消火が間に合わないこともある、日光にさえぎられ、火の所在がわからないと延焼する恐れがあるなど注意点をあげる。
自宅で火を出さない工夫として、コンセントはタコ足配線にせず定期的に清掃する、放火されないよう燃えやすい物を外に放置しない、寝タバコはしない、ストーブやガスコンロの周りに物を置かないなど呼びかけた。
さらに住警器が設置から10年を目安に交換する必要があること、正しい設置で命を守ることができると訴えた。
このほか長沼分署は4日にショッピングパークアスク、5日に道の駅季の里天栄で街頭広報を行った。
湯本分遣所は5日、グランディ羽鳥湖スキーリゾートで職員3人が防火衣姿でゲレンデを滑走し、「火の用心」の旗を持って防火PRに取り組んだ。
消火活動などを披露 鏡石分署・町消防団合同で街頭PR活動
消火活動デモンストレーションを披露する団員
須賀川消防署鏡石分署、鏡石町消防団の合同春季火災予防運動街頭PR「牧場のあーさー♪と学ぼう!住宅防火と地域を守る消防団」は4日、多くの家族連れらが参加し、イオンスーパーセンター鏡石店で開かれた。
野火火災などが多発する時季に合わせた全国春季火災予防運動に連動して火災予防を呼びかける目的で実施した。
町消防団員が消火活動デモンストレーションを披露し、実際の消防車からホースを連結して放水を披露した。
ほかにも町消防団女性消防隊が火災予防呼びかけ、消防車両展示紹介、防火服着装体験、消火体験装置を使った消火器取り扱い体験などがあり、来場した親子も楽しみながら防火意識を高めた。
牧場のあーさー♪とともに、須賀川地方消防組合の新消防キャラクターも参加して子どもたちの人気を集めていた。