障がい乗り越える 母と娘の作品展 国分内科の六点美術館

SDGs文化須賀川市

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    願いを込めた作品を飾る松本美奈子さん(左)理沙さん親子

 須賀川市中宿の国分内科クリニック内の六点美術館は4日から4月28日まで、郡山市在住のパステルアートインストラクター松本美奈子さん(57)と長女の理沙さん(31)による作品展「発達障がいの娘とともにあゆむ『アートを描いて幸せ』」を開き、明るく優しい色調で描かれた作品20点が来場者の心を癒やしている。
 六点美術館は、地域で活躍する作家たちにスポットを当て、心を癒やすひとときを提供する無料開放の展示スペース。
 美奈子さんはコミュニケーションなどに障がいを持つ理沙さんを育てる中で、「2人で生きていく方法を見つけたい」とパステルアートに出会った。
 「作品を描いているときは娘も落ち着いて笑顔を見せてくれました。自宅や障がい者施設で教室を開く際は娘に手伝ってもらうが、そういった場を通じて娘がほかの人と交流する機会や褒めていただく機会を得られて本当に感謝しています」とこれまでの苦労を振り返り、目に涙をにじませる。「作品を通じて、障がいがあっても元気に生きていけるんだ、頑張ればできることがあるんだと、生きる希望を伝えたいです」。
 展示会は美奈子さんのパステルアートやノワールアートのほか、SDGsの観点から注目を集める新作「ディンプルアート」も目を引く。
 理沙さんも4、5㍉のビーズを使ったダイヤモンドアートの作品を展示し、「見る人に元気や勇気を持ってもらいたいです」と照れながら語った。
 六点美術館は作品鑑賞のみの来館も歓迎する。
 なお美奈子さんは阿武隈時報社のカルチャー教室講師も務めており、4月から第1・3月曜日にパステルアート、第1・3金曜日にディンプルアートを指導する。時間はいずれも午前10時から。
 教室の問い合わせは弊社(℡ 0248-73-2483 )まで。

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