8日に発生した江花川河川敷の火災
須賀川地方広域消防組合管内ではこのところ火災が多発している。特に火入れによる野火・林野火災が多く発生していることから、「自分は大丈夫」「このくらいの風なら問題ない」と安易な行動をしないこと、必ず役所の許可を得たり、消防署に届け出ること、燃え広がってしまったら無理に消火せず「119番」通報することを呼びかけている。
この季節は空気の乾燥や強風により火災が多くなるため、今月1日から7日間、春季全国火災予防運動として関係機関・団体が連携して広報活動に取り組んだ。しかし期間中に林野火災2件があったほか、建物火災、車両火災、その他火災が各1件、計5件の火災が相次ぐ事態となっている。
また8日にも江花川の河川敷の法面が約2・5㌶燃え広がる枯れ草火災が起きた。
須賀川消防署によると、野火・林野火災は市街地の火災と異なり、いったん発生すると消防水利不足や道路状況など地理・地形的な条件から消防活動が困難となるケースが多く、焼損面積が広範囲に及ぶ危険性が高いという。
また森林は一度焼失すると再生に長期の年月を要し、その間、保水能力が低下するため台風や集中豪雨などで土砂崩れのリスクが高まるなど、他の災害につながる恐れもある。
主な出火原因として火の取り扱い不注意や完全な消火前にその場から立ち去ることが挙げられる。
そのため前提として「強風時」や「乾燥時」は焚き火・火入れをしないこと、その場を離れる場合は完全に消火すること、火遊びやタバコの投げ捨ては絶対にしないことを強く呼びかける。
また昼間は日光にさえぎられ、煙が見えても火の所在がわからなくなることがあるため、晴れた日は特に注意が必要だという。
続発防止に向け一人ひとりの慎重な行動が求められる。