須賀川牡丹園は今年も花の最盛期が見込まれる春のゴールデンウイークの大型連休期間中は市内有志団体などによるおもてなしイベントを開催する。5月5日の子どもの日は円谷プロの協力でウルトラマンヒーローショーを予定している。
牡丹園保勝会は今年の開園式を4月21日に行い、県内外から多くの観光客が来園する大型連休期間中は、屋外ステージを特設して、オカリナ演奏や書道パフォーマンス、フラダンスなど多彩な発表で来園者をおもてなしする。
ステージイベントは4月30日がオカリーナたんぽぽのオカリナ演奏、5月3日は須賀川ふる里民謡会・秋桜民謡会の日本民謡おどり、「須賀川市歌」「須賀川小唄」の普及推進の会の日本舞踊発表、須賀川桐陽高書道部の書道パフォーマンス、4日は辻フラスクールのフラダンス、楽笑一門南京玉すだれの伝統芸能南京玉すだれを披露する。
ほかにも期間中の特別イベントとして、市フラワーセンターで春を彩る牡丹と野草展を4月21日から30日(1部)と5月2日から11日(2部)、すかがわ昔話の会とふくしま四人会がむかし話を園内の花神亭で、須賀川茶道連合会が5月5日から8日まで呈茶を催す。
5月5日の子どもの日は円谷プロダクションの全面協力で、コロナ禍前に大人気を集めたウルトラマンヒーローショーが復活する予定で、怪獣との迫力満点のバトルステージなどが楽しめる(詳細は今月下旬以降に発表)。
須賀川牡丹園は明和3年(1766年)に当地で薬種商を営んでいた伊藤祐倫が薬用のために牡丹の苗木を摂津国(現在の宝塚市)から持ち帰り栽培したのが始まり。
明治期に柳沼家が管理運営を受け継ぎ株数を年々増やし、現在は10㌶の園内に290種7000株の古木が最盛期に咲き誇る。昭和7年(1932年)には全国唯一の国指定名勝に選ばれ、今年で91年を迎える。
近年の須賀川牡丹園は牡丹だけでなく、4月から6月にかけて白フジ、サクラ、チューリップなど百花繚乱が咲き競う春、新緑の木々を吹き抜けるさわやかな風や蝉時雨が楽しめる夏、紅葉と寒牡丹が楽しめる秋、新池周辺や牡丹稲荷神社の鳥居を雪景色が包み込む冬など四季折々の魅力を情報発信し、1年を通して市内外から観光客が足を運んでいる。