第二の円谷育成成果を発表 「魂の叫び ヨロイガー」上映会 新年度も第二期塾生募集へ

子ども特撮須賀川市

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    全15回の活動を振り返る塾生たち
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    塾生手作りのミニチュアを見学する親子

 特撮塾初代塾生の市内中高生24人が制作したオリジナル怪獣映画「魂の叫び ヨロイガー」特別上映会は19日、tetteで開かれ、午前・午後全3回公演に市内外から多くの特撮ファンが駆け付けた。
 須賀川出身の特撮の神様・故円谷英二監督らが基礎を作り上げ、これまでの映像作品に多大な影響を残した特撮関連資料の散逸や紛失を防ぐべく、特撮の聖地である須賀川市が特撮アーカイブセンターを開設し、全国各地から1000点以上の貴重な関連資料を収集・保管している。
 映画会社の枠を超えた資料の収集が出来ているのは、全国でも特撮アーカイブセンターのみで、関係者からは「特撮の宝物庫」とも呼ばれる。
 市は第二の円谷誕生を目指して昨年6月に特撮塾を開講し、塾長に現代特撮の雄・田口清隆監督(代表作ウルトラマンZなど)、講師に特撮メイキングディレクターの島崎淳さんらを迎え、当初の予定を大きく上回る全15回の講座を開き、オリジナル映像を完成させた。
 ヨロイガーのアクタースーツだけでなく、10分の1サイズの市庁舎ミニチュアなどを塾生たちが完成させ、絵コンテやシナリオ、映像撮影などNPO法人アニメ特撮アーカイブ機構などの協力で苦心と工夫を重ねた。
 上映はtette1階吹き抜けロビーに塾生手作りのミニチュアや絵コンテを展示披露し、親子連れや特撮ファンが目を輝かせながら記念撮影するなどしていた。
 オリジナル映像とメイキングを公開し終えると田口監督と島崎さんが「中学1年生から高校3年生までバラエティに富んだ塾生がそろい、活動を通してどんどん成長して活動する姿がうれしかった」と振り返り、塾生たちは来場者から注がれる熱い視線に照れながらも充実した活動を振り返っていた。
 市は今後10年計画で特撮文化を市民のシビックプライド醸成につなげる活動を計画し、新年度も第2回特撮塾を開講して第二の円谷育成を目指していく。

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